「かき混ぜるとお米が潰れてしまうので、ヘラでこそげるようにして混ぜましょう」と、パエリアを美味しく作るためのはずせないポイントもしっかりレクチャーしてくれます。レッスンでは、本格的なパエリア鍋とおなじみのフライパンの両方で作って、味の食べ比べもできるのも参考になります。試食が楽しみ!
写真上から時計回りに、「牛肉とせりのみぞれサラダ」、「れんこんのすり流し」、「長芋とえびの寄せ揚げ」、「さんまの和パエリア」、「たらことチーズのぎせい豆腐」。おもてなしにも向く和食ですが、ワインとも相性がいいラインナップだそう。料理に合う赤ワインとともにいただきます。
先生はどんな人?
教室を運営して20年近く、これまでに考案したレシピはなんと2500以上という、料理に対する並々ならぬ情熱を持った橋本さん。ルーツはどこにあるのでしょうか?
「料理好きの母の影響でしょうか。一緒に台所に立ってお手伝いするうちに、自然と基礎が身についたんだと思います。だから小学生のときから、友人を呼んでパーティをしたりして、喜んでもらえるのがすごく嬉しかったんですよ。大人になってからも変わらず料理は好きで、友人を招いてホームパーティをしていたのですが、仕事にしようとは思っていなくて、宝飾関係の仕事に就きました。その頃インド料理に出合ったのですが、すごく衝撃を受けたんです。何が使われているかまったくわからない複雑な味に魅了されて、当時は今ほどインド料理の専門店も少ない中、インド料理の学校を探して本格的に勉強し始めました。覚えたてのインド料理でおもてなしをするうちに、友人からレシピを教えてほしいと言われることが増え、思い切って料理教室をすることになりました。今では遠方から参加してくださる生徒さんもいて、嬉しい限りです」
教室の魅力を教えてください。
「“身近な食材で気分が上がる気の利いた料理”がモットーです。レシピを考えるときには、味のクオリティは落とさずに面倒なプロセスは削ぐことを重視していて、生徒さんが自宅ですぐに作りたくなるようなレシピになるよう心がけています。レッスン中も、レシピの材料に縛られないように代わりの食材を伝えたり、食材の購入場所や使いやすい調理器具など、いろんな角度からヒントになる情報をお伝えしたいと思っています。自宅で復習していてわからないところがあったら、メールで疑問点を受け付けるなど、アフターフォローもしっかりしていますよ。今回のレッスンでは、2分程度に編集したさんまの三枚おろしの動画も見られるので、しっかりマスターしてもらえると思います。毎月レシピを考えるときは産みの苦しみもありますが、家族に喜んでもらえた、結婚が決まったなど、生徒さんからのお声が励みになっています」