特集記事

和食薬膳料理教室 健康ごはん塾

注目の料理教室
2020年08月25日

料理教室を主宰する先生からなる会員組織「Kai House Club」。スタッフが人気の料理教室にお邪魔し、レッスンを受けてきました。先生のユニークなキャラクターと充実したレッスン内容は、料理教室を営む人にも、料理教室を探している人にも、インスピレーションを与えてくれます。

>>これまでに紹介した人気教室はこちら!

“薬膳”のイメージを覆す、簡単で美味しい和食薬膳

神奈川県の戸塚駅から徒歩6分のところにある、「和食薬膳料理教室 健康ごはん塾」。スタジオとして使用しているマンションの一室で、主宰者のちゅうがんじみゆきさんが笑顔で出迎えてくれました。

取材にお伺いした6月は、コロナ禍により3ヶ月ぶりの開講。通常は定員6人までのところを、現在はマンツーマンか2名のペアレッスンのみというイレギュラーな形で開催されています。「生徒さんから不安の声もあったため、少人数、試食もなしという形式にしました」とちゅうがんじさん。

大きな窓から光がいっぱいに差し込む明るい雰囲気の中、まずは座学からスタート。普段のレッスンでは、一汁三菜+デザートという構成ですが、今月は、お持ち帰りできる常備菜を10品作ります。“元気に暮らす未来のための食養生”をテーマに、新型コロナウイルスに負けない免疫力を高める食事法を教えてくれました。「自分の免疫力を上げておくことが、最大の予防につながります」と、積極的に食べたい食材や、逆に避けた方がいい調味料など、薬膳に基づいた確かな知識をしっかりと伝えてくれました。

食材は、“地産地消”をモットーに、地元産の新鮮なものを中心に使用します。薬膳というと「特別な材料が必要なのでは?」と身構えがちですが、どこのスーパーでも手に入りやすい身近な食材や調味料で作れるので、自宅でも再現しやすいのが特徴です。

続いては、大きな作業台があるキッチンで、実習のスタートです。感染予防対策として、調理中は手袋をして作業していきます。生徒さんたちで、野菜を切ったり調味料を計ったり、ちゅうがんじさんの的確な指示のもと、スムーズに進行していきます。「包丁の扱い方が不慣れな方は、きちんと基礎から教えていきます。自己流のクセがない分、上達しやすいですよ」と、初心者にもきめ細かいサポートがあるので安心ですね。

こちらはおなじみの「レバー煮」ですが、黒木耳を加えることで免疫力を高めてくれます。ちゅうがんじさんが教えてくれる薬膳料理は、毎日食べる食卓のごはんを基本に、日々の健康を守ってくれるのが魅力的です。

てきぱきと手を動かしながら、1時間30分弱で9品のおかずが完成しました。今回は試食なしなので、各自で保存袋に詰めてお持ち帰りします。

10品目の「玄米甘酒スムージー」を、最後にちゅうがんじさんが作ってくれました。「試食がないので、みなさんお腹が空きますよね。自家製の玄米甘酒で作ったスムージーですが、腹持ちがいいので、お昼がわりに飲んでください」と、ちゅうがんじさん。細やかな心配りが嬉しいですね。

1 2

撮影/田尻陽子 取材・文/岡井美絹子

生徒の声

・高齢の両親のために、体にやさしい料理を習いたいと思って通い始めてもう3年になります。おかげさまで日々の食事で健康が維持できますし、作りやすいのもポイント。老人だけでなく、子どもたちにも好評です。薬膳の知識が身になるのはもちろん、先生の朗らかな人柄も魅力のひとつですね。

・体調を崩したのがきっかけで薬膳に興味を持つようになり、こちらの教室に通うようになりました。特別な材料は使っていないのですが、組み合わせや味付けが自分では作らないものばかりで参考になります。夫婦2人暮らしですが、もう何年も風邪を引いていないですね。ちょっと体調不良のときも、何を食するといいのかわかるので、自分で調整できるようになりました。病院に行かなくなったので、医療費がかからなくなったのは嬉しいですね。

教室主宰者紹介

ちゅうがんじみゆき
管理栄養士、中医薬膳営養師。美味しくて身体にいい和食薬膳料理教室「健康ごはん塾」を主宰。旬の野菜や地元の新鮮な食材を使って、日本人の舌に合う簡単な薬膳料理を開発。朗らかで温かい人柄も人気の理由です。

 

SCHOOL INFORMATION

名称:健康ごはん塾
エリア:横浜市戸塚区
アットホームな雰囲気の中、家庭でも気軽に作れる材料とレシピで、毎月異なるテーマで薬膳を学びます。レッスンメニューは、一汁三菜とヘルシーデザートが基本。初めての方も気軽に学べる「薬膳単発クラス」、1年を通して学べる「薬膳コース」は、基礎、中級、上級の3つのクラスを用意しています。申し込みはHPから。

https://kenko-gohan-jyuku.com