吉見ななえさん主宰「お菓子教室プレシュ」

料理教室を主宰する先生からなる会員組織「Kai House Club」。スタッフが人気の料理教室にお邪魔し、レッスンを受けてきました。先生のユニークなキャラクターと充実したレッスン内容は、料理教室を営む人にも、料理教室を探している人にも、インスピレーションを与えてくれます。

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2019年11月5日

世界を旅する気分になれる、ランチ付きお菓子レッスン

月替わりで世界のお菓子とランチメニューが学べる「お菓子教室Precieux(プレシュ)」。上石神井駅から徒歩約10分、閑静な住宅街にある一軒家でレッスンが開催されています。お菓子教室の名前の由来はフランス語からだそう。「“貴重な”という意味を込めています。みなさんの貴重な時間を使って来てもらっているのだから、楽しくお菓子作りをしていただけたらと思っています」と、教室を主宰する吉見ななえさん。

レッスンのテーマは世界のお菓子。台湾、メキシコ、イタリアなど、月ごとにテーマは変わりますが、世界で愛されている伝統的なお菓子とともに、それに合わせたランチメニューを作ります。お菓子は1人1台の実習形式で行われ、ランチメニューも全員で用意。試食タイムはランチとともにいただきながら、和気あいあいとした雰囲気です。「お土産でもらったことがあるあのお菓子が自分で作れるなんて感激!その国にちなんだランチもいただけてお得な気分です」と、毎回生徒から大好評なのも納得です。

天井が高く日差しが差し込む開放感あふれる教室は、ダイニングテーブルのほかに作業用テーブル2台があり、広くゆったりしたスペース。まず先生がお菓子作りの美味しさを左右するポイントを丁寧に解説。レシピは、ポイントとなるプロセス写真付きでわかりやすいので、自宅での復習にも役立ちます。

今回取材でお伺いした10月のテーマは「和のアフタヌーンティー」。和のテイストを入れたスコーン2種、パウンドケーキ、サブレ、ブリュレに、ランチメニューにはおにぎりとオープンサンドがそれぞれ2種とかなりの品数です。通常は1種類のお菓子を実践形式で作りますが、今回はメニューが多いこともあって、変則的に先生のデモンストレーションもありつつ、生徒全員でテキパキと作業をこなし、見事2時間でお菓子5種類を完成させました。

簡単で美味しいレシピだから何度でも作りたくなる!

「くるみといちじくのパウンドケーキ」は、生徒さんからの“どっしりしっとりしたパウンドケーキのレシピを知りたい”というリクエストで生まれた力作。「薄力粉よりもアーモンドパウダーの配合が多いことと、蜂蜜を使うことが秘訣。メレンゲの力で膨らませるので、泡が少し残っているくらいで粉を混ぜるのがポイントですよ」と、ゴムベラでさっくりと混ぜ合わせます。先生のパウンドケーキのデモンストレーションに、生徒さんは真剣に見入っていました。

「抹茶のサブレ」は、生地作りは先生のデモンストレーションで、成形からカットまでは生徒さんたちが担当。「形をまとめるときは、空気を入れないようにすると断面がキレイですよ。あと、カットするときは力まかせに押しつぶさないようにね。下が潰れて台形っぽくなっちゃいますよ」と、先生から見た目を美しく仕上げるアドバイスも。みなさんで協力しながら、真剣な表情で仕上げていきます。

アフタヌーンティに欠かせないスコーンは、「プレーンスコーン」と「あおさとチーズのスコーン」の2種。スコーンはバターが溶けないように生地に混ぜ合わせるのが肝ですが、今回はフードプロセッサーを使って簡単に作れる方法を伝授。サクサク食感にする混ぜ方のコツや、打ち粉をせずにラップで上手に成形する方法など、目からウロコのテクニックが満載です。

「プレーンスコーン」には先生お手製の「あんバター」を添えていただきます。サクサクでしっとりした生地に甘じょっぱいあんバターが好相性で、止まらない美味しさ。「あおさとチーズのスコーン」は、先生がお店で食べた味を再現したレシピなんだそう。お酒にも合う大人の味わいです。

写真奥の「くるみといちじくのパウンドケーキ」は、リクエスト通り“どっしりしっとり”のリッチな味わいで、生徒さんからも大人気!

「手前の『抹茶のサブレ』も、生地作りはフードプロセッサーにおまかせなのに、抹茶のほろ苦さが残る本格的な味わいに大満足です。生地は棒状にした状態でラップで包み、冷凍庫でストックしておけるので、急な来客やおやつにも便利ですよ。必要な分だけ切って焼けば、素敵なおもてなしになります」

「さつまいものブリュレ」は、18cmのタルト台を1人1台お持ち帰りできますが、試食用にミニサイズを各自でプレートにデコレーションして仕上げます。さつまいもはレンジで加熱し、生クリームと牛乳を泡立てないよう混ぜ合わせ、低温長時間で湯せん焼きするのがなめらか食感に仕上げるコツ。カソナードを散らしてバーナーで表面を焦げ目がつくまでパリパリに炙れば、プロの仕上がりです。

ランチメニューのおにぎり味噌は、八丁味噌を使った「ごぼう味噌」と、白味噌を使った「柚味噌」。「ごぼう味噌は、お酒のお供にもぴったりなんですよ」と、実はお酒も大好きという先生ご自慢のレシピです。みんなでおにぎりを作って味噌をのせ、仕上げには、ブリュレでも使ったバーナーが大活躍!ちょっと焼き目がつくとごちそう感が高まります。「ごぼう味噌」も「柚味噌」も冷蔵庫で1週間くらいは保存可能なので、多めにストックしておくのがオススメとのこと。

オープンサンドは「鯖缶しめさば」と、人参しりしりを添えた「しょうがと胡麻のツナマヨ」の2種類。「しょうがと胡麻のツナマヨ」は、たっぷり加えたみじん切りのしょうがが爽やかで、あっという間に和風テイストに。一緒に参加されていたお子さんもお気に入りの様子でした。「鯖缶しめさば」はなんと、缶汁を切った鯖にまろやかな酢を入れて漬けて置くだけで完成という簡単さで本格的な味わい。表面を軽くバーナーで炙って香ばしさもプラスします。「鯖の缶汁は栄養がたっぷりなので捨てないでくださいね。うちでは味噌汁に入れちゃいます」とワンポイントアドバイスも。ストックできる缶詰が主役なので、急なおもてなしにも活躍しそうですね。

先生はどんな人?

小麦粉や砂糖や卵が、混ぜたり熱を加えることによって全く違う形状になることが面白くて、お菓子作りに興味を持ったという吉見さん。プロとなった今でもいろいろなセミナーに足を運び、シェフから学んだ技術を自分で再構築。自宅でも作りやすいようにアレンジしたり、ブラッシュアップしているのだそう。「お子さんがいると参加したくてもできない人が多いから、その分私が吸収してみなさんにお伝えできたらと思っています。自分自身も出産後、お菓子教室に通いたくても子連れOKの教室がなくて通えなかったんですよ。自分でやるなら、絶対子どもと参加できる教室にしようと思っていました」と、ママ目線に立った教室作りが圧倒的に支持されています。

また、世界のお菓子というテーマも吉見さんのこだわりです。「子育て世代だと、海外旅行もなかなか気軽に行けなくなりますよね。だから現地のお菓子を食べて、少しでも旅行気分を味わっていただけたらと思っています」レッスンの時間がちょうどお昼をはさむので始めたランチも好評だそうです。

季節を感じるおもてなしのテーブルコーディネートも生徒から評判が良く、「完全に独学でお恥ずかしいのですが、なるべくご自宅でも取り入れやすいように、食器は100円ショップでもそろえられるようなリーズナブルなものを使っています」

常に前向きに技術を磨きつつ生徒想いのレッスンが、リピーターを誇る理由かもしれません。

撮影/田尻陽子 取材・文/岡井美絹子

生徒の声

・「やっと子育てが落ち着いて、憧れだったお菓子教室に通いたいなと思っていたんです。大手の教室ではなくて、気軽でアットホームな雰囲気の教室を探していたところ、サイトで見つけたのがこちらでした。先生からは毎回いろんなことを教えていただいて発見が多いし、生徒さん同士の雰囲気もよくてレッスンが楽しいですね。ここに通い始めて2年半、ほぼ毎月参加させてもらっています。教えていただくお菓子は美味しくて簡単なので、必ず家でも復習していますが、家族にも喜んでもらえて嬉しいです」

・「子どもたちの夏の自由研究の課題のため一緒に参加したのがきっかけで、もう1年半くらい通っています。家でもやってみようと思わせてくれるレシピばかりで、先生自身もお子様がいらっしゃるせいか、うちの子どもたちからも先生のお菓子は好評なんです。子どもたちと一緒に作ることも多いですね。テーブルコーディネートも素敵なので、自宅でも真似したくなります」

・「先生のインスタで、ラグビーボールのアイシングクッキーが紹介されていて興味を持ったのがきっかけです。仕事をしていたのですぐに通えなかったのですが、産休中に思い切って参加したのが思いのほかすごく楽しくって! 出産後も月に1回、有給をとって通っています。普段は仕事もしているし、なかなか気分転換できないのですが、ここに来るのが唯一の自分の時間。レッスンはわりとスパルタだけど(笑)、明るくて気さくな吉見先生のファンです。みんなで試食しながらおしゃべりする時間もあって、本当にリフレッシュできていますね」

・「私にとって教室は、日頃の忙しさを忘れられる非現実的な時間。小さい子どもがいるのですが、一緒にレッスンに連れて行けるのがとてもありがたいです。ここでお友達もできたのも良かったですね。フレンドリーで明るい先生のお人柄も続けられる理由かな。でも、レッスン中はビシバシ鍛えてくれるので、おかげでどんどん上達していますね」

教室主宰者紹介

吉見ななえさん

製菓衛生師。会社員時代を経て、国際製菓専門学校通信教育課に入学。卒業後に製菓衛生師の資格を取得。2016年より、自宅にて「お菓子教室Precieux(プレシュ)」を主宰。「おうちで再現できるお菓子」をテーマに、気軽に作りたくなるようなメニューを月替わりで紹介。幼稚園教諭や保育士免許といった資格を生かし、キッズレッスンも開催するほか、メディアや企業へのレシピ提供なども手がける。

 

SCHOOL INFORMATION

名称:お菓子教室 Precieux(プレシュ)

エリア:東京都練馬区
特徴:都内の自宅サロンで、世界の伝統菓子や季節に合わせたメニューなど、月替わりのテーマによる製菓レッスンを開催。焼菓子を中心としたベーシッククラス、おもてなし向きの華やかなケーキを作るレギュラークラスがあり、スイーツとともにランチを楽しむことができる。3歳から参加できるキッズクラスも人気。レッスン内容やスケジュールはブログから確認できます。
エリア: 東京都練馬区(上石神井)
URL: https://ameblo.jp/precieux413/

Instagram:@nanae.yoshimi_precieux413

 

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