こちらはメインの「スペアリブのバルサミコ煮」です。圧力鍋を使ったレシピでしたが、お持ちでない方のために、鍋を使って作る方法もレクチャーしてくれました。ソースを煮詰めていく工程に入る前にも、必ず味見をしてチェックします。「レシピはあくまでも目安です。どのくらいの塩分なのか、何分くらい煮詰めるとよさそうかなど、味見することで舌が覚えて、料理が上達するんです」と原田さん。
これからの季節にうれしい冷製パスタも、茹で時間や冷やし方などワンランク上の味にするためのポイントが満載。
「パスタの味がぼけないようにするためには、ぎゅーっとパスタを押すようにして水気を出し切ること。反対に材料と混ぜるときはやさしくしてくださいね」と、レシピ本にはあまり書かれていないポイントまで丁寧に教えてくれます。
写真右上から時計回りに、「ガーリックシュリンプの冷製パスタ ラビゴットソース」、「パン」、「アスパラガスと枝豆のカルボナーラ仕立て」、「抹茶と小倉のパウンドケーキ」、「スペアリブのバルサミコ煮」。
「美味しいと無言になっちゃいますね」と、黙々と食べている生徒さんの表情からは、満足感が伝わってきました。毎回ボリューミーな内容なので、食べきれない人は持ち帰り用パックの準備もOKだそうです。
先生はどんな人?
元々OLだった原田さんが、料理家として起業したのは10年前のことです。
「定年がなくて女性が活躍できる仕事をしたいなと思っていたんです。食べることも好きだったし、外食もよくしていたので、何か食に関する仕事をやろうと思うようになり、仕事の傍らレストランに勤めた時期もあったんです」
その後、結婚を期に本格的にイタリア料理を学び、念願の教室をオープンしました。
「簡単だけどおもてなしにもなるレシピがモットーです。高級食材は使わず、初心者にも作りやすいものをご紹介しています。口コミで生徒さんが増え、リピーターの方も多いので嬉しい限りです。生徒さんからの質問には、どんなことにも答えられるように勉強は続けていますし、親しみやすさを感じていただけるよう、生徒さんのことは必ずお名前で呼ぶようにしているのも、密かなこだわりです」