本格フレンチをおうちで簡単に再現できるレシピが人気
東京都国分寺市の閑静な住宅街にあるフランス料理教室「Tammy’s kitcthen(タミーズ キッチン)」。主宰の宇山民枝さんは、フランス料理の最高峰の教育機関 ル・コルドン・ブルーを首席で卒業した実力の持ち主で、“おうちで作りやすいレシピ”をモットーにしています。
宇山さんのレッスンはデモンストレーション形式で、前菜2品、メイン、デザートの4品を教えてくれます。
「フレンチは敷居が高いイメージを抱いている人も多いと思いますので、気軽に参加していただけるようにデモンストレーション形式にしています。洗い物や後片付けもこちらでやるので、気負わず参加できますよ」と、宇山さん。作りやすい手順で丁寧に解説してくれるので、初めて参加する生徒さんからもわかりやすいと好評なんだそう。
この日のメニューは、前菜の「ブルグルと根野菜の温サラダ」と「牡蠣のフラン」、メインの「カスレ」、デザートの「ラムレーズンとホワイトチョコのパウンドケーキ」の4品。
まず、最初の30分でレシピを見ながら解説し、その後宇山さんのデモンストレーションがスタートします。最後に先生が料理をサーブ、生徒は着席してフルポーションで味わうスタイルです。レッスンでは、オススメの調味料や使いやすいキッチンツールの紹介、ちょっと面倒だけどなぜこの手順をするべきなのか、美味しさを左右するポイントをしっかり解説してくれます。
こちらは「カスレ」の材料。宇山さんがル・コルドンブルーで習ったレシピは1週間かけて作るハードルの高いものでしたが、レッスンでは美味しさは損なわずに仕上げる方法を教えてくれました。「肉の水分は、焦げの原因になるし味も落ちるので必ず拭き取ってくださいね。あと、鶏肉の皮は必ず伸ばして焼きましょう」と、レシピ本には載らないけれど、大切な調理テクニックを惜しげもなく披露してくれます。
「牡蠣のフラン」では、「日本の魚醤、しょっつるは、少し加えるだけでグンとうまみがアップしますよ」と、星付きシェフも使っているというとっておきの調味料を教えてくれました。調味料そのものの味も知ってほしいというスタンスの宇山さんは、積極的に味見をさせてくれます。
フレンチの大切な要素である盛り付けも、食材をひとつひとつ丁寧に乗せて絵画のように美しく。お皿は、宇山さんが有田陶器市で買い求めたお気に入りのものです。
写真上から時計回りに、「牡蠣のフラン」、「ブルグルと根野菜の温サラダ」、「カスレ」、「ラムレーズンとホワイトチョコのパウンドケーキ」。実際の試食では、一皿ずつサーブしてくれるので、レストランのような気分も味わえます。和やかなムードの試食タイムでは、おすすめレストランの情報交換から美容情報まで飛び交い、さながら女子会といった雰囲気でした。