さらに別のオレンジワインが登場します。この後登場したのは、1杯めのヤウマと同じく、オーストラリアのワイナリーで造られている「Smallfry Wines Tangerine Dream(スモールフライ タンジェリンドリーム)」。
2005年に設立された若いワイナリーで、ペドロヒメネスというぶどうが多く使われるそのワインは、白ワインの一種とは思えないほどの旨みが特徴で、「Longrain」のシェフソムリエである中根啓臣さんの説明によると「抜栓してからもしばらくは味が伸び続ける素晴らしいワインです」とのこと。
「それなら、レッスンで使うにももってこいの1本かも!」と、料理家たちの話は途端に自らが営む教室の話にもおよび、セミナーはますます盛り上がっていきました。
最後に登場したのは、中央ヨーロッパにあるジョージアのワイン「Orgo Rkatsiteli Qvevri Amber White(オルゴルカツィテリ・クヴェヴリ・アンバー・ホワイト)」。かつて「グルジア」と呼ばれていた国は、実は古くからオレンジワインを生産していたことで最近にわかに注目を集めており、そんなワイン話もまた、今日の糧として参加者たちは熱心にメモを取るのでした。
料理の締めは、これまで見たこともないようなモダンなカレー3種。これにも、コクと余韻のあるオレンジワインがぴったりと寄り添います。
この日は、同じく『ELLEグルメ』が主宰するフードインスタグラマー組織「エル・グルメ フーディーズクラブ」からも2名が参加。料理写真を撮影する時や、インスタグラムに投稿する時のコツなどについても、参加者たちは互いに情報交換を行っていました。
「恵比寿ガーデンプレイスタワー」の39階から眺める気持ちのいいTOKYO風景を眺めながら、大盛況のうちに閉会となりました。
特集記事
オレンジワインを学ぶセミナーレポート
「Kai House Club」の会員になると、さまざまな楽しい特典があります。さらに、クラブ内組織としてメディアとの共同プロジェクトなども発足。フードマガジン『ELLEグルメ』(ハースト婦人画報社)とのコラボレートによって運営されている「エル・グルメ フードクリエイター部(FCC)」は、現在約100名の料理教室主宰者たちが活躍する“部活動”で、「Kai House Club」に所属し、なおかつ『ELLEグルメ』でのメディア活動も行う精力的な料理家たちが、セミナーやイベントなど、さまざまな企画に参画し、見聞を広めています。今回は、恵比寿のモダン・タイ・レストラン「Longrain」で開催されたオレンジワインセミナーをレポートします。
写真/井上美野
「Longrain(ロングレイン)」
東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー 39F
tel. 03-5424-1300
詳細はこちらをご覧ください。
Information
「Kai House Club(カイハウスクラブ)」
正式名称は「Kai House Culinary Artist Club(カイハウス・カリナリーアーティスト・クラブ)」。貝印が運営する“料理家のコンシェルジュ”をコンセプトとしたメンバーズクラブ。さまざまな特典があり、今回ご紹介の「Kai House Club」主催のイベントやセミナーへの参加など、料理家に役立つ情報や経験が満載。入会資格は「現在、定期的に料理教室を主宰していること」。