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「富山を味わう・富山に触れる」勉強会

イベント
2021年12月15日

2021年11月9日、10日の2日間、東京・日本橋にある富山県のアンテナショップ「日本橋とやま館」で、富山の食に関する勉強会が行われました。本勉強会を皮切りに、参加者による富山食材の魅力をお伝えするメニュー考案が行われ、日本橋とやま館等で発信される予定です。

ほかにも、北陸地方でよく作られているという「糠(こんか)漬け」についても解説してくれました。糠漬けは、ぶりやいわしを塩漬けにし、米ぬかや酒粕などで熟成させた“日本のアンチョビ”とも呼ばれる発酵食です。お気に入りの食べ方やアレンジ方法を紹介してくれましたが、参加者の方からは「初めて食べましたが、とても美味しかったです」と好評でした。

最後は、富山県高岡市で1916年に創業した鋳物メーカー「能作」から、錫製品のご紹介です。多彩な食文化だけではなく、ものづくりでも一目置かれる富山県ですが、背景にはその昔、新たな産業をたちあげるために優れた職人を高岡市に集めたのが、クラフト精神の始まりなのだそうです。

錫の酒器で飲むとお酒がまろやかになるとのことで、富山の地酒「三笑楽の山廃純米」を、陶器の酒器と錫製の酒器で飲み比べをしてみました。参加者たちからは「全然味が違いますね!」と、あちこちから驚嘆の声が上がっていました。

コロナ禍いうことで、生産者の方々とは直接対面は叶わず、オンラインでの開催となりましたが、富山の魅力が存分に伝わる勉強会となりました。参加者の方からは、「生産者さんの真摯な想いが感じられました。食べたことのない食材にも出合えて楽しかったです」、「生産者さんはみなさまお話上手で、とても学びになりました。このような試みをはじめ、富山県は行政と生産者さんの連携がとれていて素晴らしいなと思いました」と、新しい発見や学びのある、実りある時間を過ごされたようでした。

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撮影/田尻陽子 取材・文/岡井美絹子