
嫌いな色を無理に使う必要はない
とはいえ、人には好きな色や嫌いな色があります。いくら似合うと診断されても、無理にパーソナルカラーを使う必要はない、と小林さんは言います。
「相手に対する心理的影響も大事ですが、自分自身に与える影響も当然見過ごせません。パーソナルカラーを取り入れることで“自分は今日、とても似合う色を着ているんだ”と、安心感や自信につながるなら取り入れることも効果的ですが、“パーソナルカラーとはいえ、嫌いな色だからやだなぁ”と思いながら着れば、当然メンタルにもダメージがありますし、その不協和音が相手にも伝わって、結果的に不信感、居心地の悪さを引き起こしてしまいます」
とはいえ、それまで“似合わない色”という思い込みで嫌いだった色も、パーソナルカラーに沿ったセレクトをすれば見え方が変わって、好きな色になることもあるかもしれません。なので、食わず嫌いだなんてもったいない! まずは試してみて、やっぱり好きじゃないと思ったら、顔周りだけパーソナルカラーでコントロールするなどしてみてはいかがでしょうか。
さらに効果を高めるなら「素材」や「形」にもこだわって!
ここまでがパーソナルカラーの話ですが、洋服ひとつとっても人の印象に影響を与えるのは色だけではない、と小林さんが話してくれました。
「洋服は主に色・形・素材・テイストの4要素で構成されています。色はパーソナルカラーで診断できますが、服のフォルムについては“骨格診断”を行うことで似合うものが分かりやすくなりますし、似合う服のテイストであれば“顔タイプ診断”なども効果があります。それらをトータルして洋服選びをすることで、いつもその方の印象にフィットした、安心できるビジュアルで過ごせるようになります。
「相手があなたを思い出す際、脳内で最も強いイメージを持つのが顔です。それが、記憶をたどるときの一番のカギになるといっても過言ではありません。服やメイク、アクセサリーなどの色やイメージを上手に活用し、一貫したイメージを組み立てていくことで、パーソナリティ=人物像が明確になり、ビジネスでのチャンスも増えるのではないでしょうか」