受注につながる料理家のウェブサイト

スキルアップ
あなたのサイトは大丈夫? 人気アートディレクターに学ぶ、魅力的なサイトの作り方【料理家のためのデジタル塾】

教室やイベントを開催する上では集客の窓口に、出版や企業とのコラボを目指すならポートフォリオとしての役割も果たす個人ウェブサイト。今や、料理家にとって欠かせない武器でもあります。しかし、なかなか着手に踏み切る勇気が持てず、ずっとSNS頼みだったり、最小限のウェブサイトを立ち上げたままほったらかし状態になったりしていませんか? 今回は多くの企業のサイト制作に携わり信頼を得ている、TRACKのアートディレクター、圓島努さんに、最近のウェブサイトの動向について話を伺いました。

2019年03月14日

・ブルガリ イル・チョコラート(http://gourmet.bulgari.com/shop/default.aspx

「サイトの写真撮影の企画・ディレクションから携わりました。専属のショコラティエがまるでジュエリーを作るように丁寧にハンドメイドするブルガリの「宝石」という名を持つチョコレートのコンセプトを、シンプルな構成で最高の素材のシズル同士がぶつかりあい渾然一体となったビジュアルで表現しました」

・CITIZEN Lスペシャルサイト(https://citizen.jp/l/special/index.html

「このサイトではCITIZEN Lの、“太陽の光で充電できる”という製品特徴やエシカルなものづくりを、ブランドストーリーとしてリプレゼンテーションしました。製品のもつ神秘性やアクセサリーとして楽しめるファッション性を、月と光、花や波などのビジュアルと組み合わせて表現しています」

【その他の国内の参考ウェブサイト事例】

・DUCASSE Paris(https://www.ducasse-paris.com/fr

「トップページの美しく生き生きとした映像、そして料理の前段階である農作や漁のところから描くことで、料理に対するこだわりが伝わると思います。たまたまみた人も思わず見続けてしまうような映像のストーリー性やクオリティも大事です」。特に最近の若い人は動画が基本になっているため、少しでも“動く”サイト作りは大事、と圓島さん。

・archipelago(アーキペラゴ)(http://archipelago.me/

「サイトの掲載情報はわずかなのですが、トップページの数枚の美しい写真と、そこからリンクされているミニEC掲載の雰囲気ある商品写真で構成されています。これくらいの情報量でも、美しいビジュアルや自分の伝えたい世界観にこだわればブランディングにつながる好例です」

・料理研究家 夏井景子さん

( http://natsuikeiko.sakura.ne.jp/ )

「魅力的なトップページで、温かみのある料理写真と手描きのイラストが優しい雰囲気を醸す素敵なサイトです。料理家さんのウェブサイトには、仕事事例と料理教室情報が混ざって更新されているものが多いなか、更新性の高いお仕事事例と料理教室情報を、それぞれWORKSとblogにうまく分けて定期的にアップデートしているサイト運営の好例だと思います。唯一、スマホ対応していないのが残念な点です。

【その他の海外の参考ウェブサイト事例】

・Laufke(http://laufke.net/

「1923年創業のオーストリアの飲食店のウェブサイトです。数ページの小さなウェブサイトですが、トップページの遊び心のある料理の盛り付けアニメーションや、フレッシュなフード写真・動画等、ユーザーを惹きつける魅力が詰まっています」

・Cuvee Chocolate(https://cuveechocolate.com.au/

「オーストラリアのチョコレートメーカーのウェブサイトです。シックでミニマルなデザイン、チョコレートの雰囲気あるシズル、フェアトレード&エシカル&サステナブルな生産の考え方があいまって、メーカーの矜持を感じさせる美しいサイトです」

 

このように伺ってくると、サイトは単なる「料理教室案内」や「キャリアシート」ではなく、自分のメッセージや目指したい世界観を多くの人に向けて表現するための大切な場所だということがよくわかります。

さて、あなたの今のサイトは、そんなツールになっているでしょうか? 自分を振り返り、未来を見つめながら改めてアップデートしてみてください。

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撮影/yOU 取材・文/吉野ユリ子

話を聞いた人

圓島努さん

TRACK アートディレクター/Webディレクター

武蔵野美術大学油学科卒。大学ではコンテンポラリーアートを学ぶ。幅広い企業や商品、サービスの広告・プロモーションを担う企業「TRACK」にて、Webサイトやアプリなどのデザインを中心に、お客様のビジネスやサービス・商品を、エンドユーザーが楽しく・分かりやすく体験できるような「使えるデザイン」を常に心がけている。https://www.track.co.jp

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