「Facebookの特徴は、個人アカウントと「Facebookページ」という企業アカウントの両方を持てること。だからこそ、この2つをうまく使い分ける必要があります」とHIGUCCINIさんは言います。
個人ページしか使ったことのない人は、「企業アカウント」と言われてもピンとこないかもしれません。
作り方は簡単で、個人アカウントを開設した時と同様に、「Facebookページを作る」というページから入り、指示に従って必要情報を入力していくだけ。現在個人アカウントを持っている人も、それとは別に企業アカウント登録が可能です。登録が完了すれば、これであなたも自身の教室についてもう少しビジネス寄りな発信をすることが可能に。このページの最後に詳細をお伝えしますので、ぜひご覧ください。
「Facebookページ」を設定すると、これまで個人アカウントではできなかったこと、例えば、不特定多数の人々に向けて企業として「いいね」を求めることや、管理機能を使ってコミュニティの構築などができるようになります。今までなら口コミや地道な努力でしかなしえなかった「教室の宣伝」や、「生徒同士のコミュニケーションをうまく盛り上げる」ことなどができるようになるので、未体験の人はぜひ試してみてください。
さて、話を戻しましょう。個人の顔と料理家の顔、同じ名前で活動しているとしても、プライベートな顔とビジネスの顔は分けるべきだとHIGUCCINIさんは語ります。
「家族や友人知人とのコミュニケーションはすべて個人ページで投稿することとし、ビジネスの場である自身の企業ページには混在させないほうがスマートです。生徒さんの中でも親しくなった方は“先生のプライベートな部分も知りたい”と思うかもしれませんが、そういう方には個人ページをフォローしてもらえばいいこと。料理家として発信すべき企業ページに家族や友人とのプライベートショットを投稿するのではなく、あくまでご自身のブランディングを意識し、見せるべき情報をきちんと選んで投稿することが、生徒の集客にもつながるし、また料理家としての価値を築いていくための正攻法ともいえるでしょう」。
二つの顔を使い分けて教室運営を行うのは難しそう、と思うかもしれませんが、プライベートとオフィシャルを分けるのは、今後の料理家に求められる条件でもあります。また、ビジネスアカウントを上手に利用できていることで、企業や出版関係者からも注目され「ビジネスセンスがある」とみなされることにもつながります。使い分けに悩んだら、憧れの料理家や、個人で事業をしている著名人のアカウントをチェックして、投稿の仕方を事例として学んでみてはいかがでしょうか。
親密なコミュニケーションに活用する
グループページやイベントページを作成できるのもFacebookの特徴です。「教室を運営している料理家さんなら、こういったグループページやイベントページを利用して、生徒の皆さんとより深く交流したり、新たな生徒さんの獲得につなげたりすることができます。クラスごとにグループを作ることもできるので、クラスごとに次のレッスン内容の告知や準備物についての情報を掲載するなど、掲示板や連絡網的な機能として活用すると、教室の運営がずっと楽になるのではないでしょうか」。