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Facebookで企業ページを作ろう

スキルアップ
2018年04月9日
SNSは、今やビジネスに欠かせない強力な集客ツール。料理家の皆さんにとっても、集客のみならず情報収集に、ブランディングに、そして生徒の皆さんとのコミュニケーションにと、無限の可能性があります。そんなSNSを通した料理画像の投稿でファンを獲得し、Instagramフォロワー25万人以上をもつ料理家のHIGUCCINIさんに、成功の秘訣を伺うこの講座。2回目は、Facebook(フェイスブック)のページ作成方法から、ビジネスでの効果的な使い方について紹介しましょう。

FacebookはInstagramと違い、個人のアカウントについては友達数の上限が5,000人と決まっています。その点も重要な特徴だとHIGUCCINIさんは言います。
「上限が決まっているからこそ、Instagramのように“フォロワーを増やす”ことを目指すのではなく、コミュニケーションツールとしての側面を意識した情報発信が効果的です。また『いいね』機能や『シェア』機能があるため、興味関心の近そうな人から、さらにもっと近しい人々へリンクしていく可能性が高いという特性もあります。“誰が発信している情報か”“誰とつながっている人の情報か”という人間関係が重要な意味をもつツールだということを頭において活用するといいでしょう」。

Facebookをビジネス利用する際の使い方の注意点

「Facebookは個人情報だらけの場所」とHIGUCCINIさんは警鐘を鳴らしています。
「ふだん会っている生徒たちが見てくれていると思っていても、知り合っている同士の人間関係の人だけが目にするわけではありません。自分自身の個人情報の開示についてはもっと慎重になる必要がありますし、生徒さんなど、周囲の人々の個人情報の扱いに関しても十分配慮して行ってください」。
例えば生徒と一緒にレッスン風景の写真を撮る場合、勝手にタグ付けをするなどがNGなのはもちろんのこと、顔が写っては困る人がいないか、撮影前に必ず確認する必要があります。自分自身に関しても、生徒が悪意なくレッスンの場所が特定できるような投稿をしてしまう可能性だってあります。自宅兼教室という場合は、近隣の住所情報がわからないようにする、防犯上の理由から長期不在にする時期を明確にしないなど、想像する以上に注意が必要かもしれません。

ビジネスアカウントの企業ページ活用法、広告を掲載しよう!


もっと積極的に営業ツールとして使いこなすために、Facebookには、企業ページを使用している場合「広告」という機能があります。Facebookページの宣伝とともに、投稿を広めたり、ウェブサイトへのアクセスを促したりといった効果が期待できます。タイムラインに友達の書き込みと並列に表示されるので、一般的な広告よりも読まれる確率が高いと言えます。
また、広告を掲載する地域やターゲット年齢、性別、言語、趣味・関心などを設定することによって、自身のターゲットにフィットした相手に情報を届けられることも魅力的です。予算や掲載期間も設定でき、少ない予算でも実行できるので、個人でもトライしやすい広告形態です。

Facebook企業ページにある「インサイト」を分析に活用する

Facebookの企業ページには、「インサイト」というタブがあります。これを開くことで、1日〜4週間の間に新たにどんなフォロワーがついたか、どれだけ見られたかなどがデータで表示できる分析機能です。どんな時間帯やどんな曜日に反応が多いのか、どんなコメントに良い反応が着くのかなどを分析することで、より潜在顧客のニーズにフィットした投稿を適切なタイミングで行えるようになります。潜在顧客とはすなわち、あなたの料理教室に興味を持ってくれるであろうまだ見ぬ人々のこと。「Facebookを集客対策に取り入れたけれどなかなか結果につながらない」という人は、このデータを見て分析しながら手法を変えてみると良いでしょう。

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撮影/神林環 取材・文/吉野ユリ子