
Instagramの「写真力」をマーケティングに活用する
Instagramのマーケティングツールとしての活用法を考えてみると、何より特徴的なのは「写真」の力。FacebookやTwitterは「まず文章、次に写真が添えられる」というスタイルですが、Instagramはまず写真があって、文章は写真の下に表示されます。
プロフィールページは数行の文章と、碁盤の目に並んだ写真のみ。この「碁盤の目」を、「サムネイル」と呼びます。フォロワーとなる視聴者はこれを見て、あなたの情報が魅力的かどうかを判断するわけです。
そして料理家にとっては、ここに並べるべき写真はもちろん料理。その写真は未来の生徒さんはもちろん、出版社やテレビ局の制作スタッフなど、「素敵な料理家はいないか」と常に探している人々も見ているかもしれません。
よって、サムネイルはいわば、あなたの代わりに世間にセンスや料理の力をアピールしてくれる存在。逆に言えば、ここにコンセプトのある写真を載せておくだけで、お金をかけて印刷をして作品データを作ったり、億劫で面倒な出版社やテレビ局への売り込みに行かなくても、自分の存在が常に世界中の人の目に留まる可能性がある、とも言えます。
HIGUCCINI流・Instagram成功のウラ技とは?
では具体的にどんなタイミングで、何を投稿すればよいのでしょうか? 現在Instagramで25万人以上のフォロワーから支持されているフードインスタグラマー、HIGUCCINIさんは料理教室こそ開いていませんが、自分の料理を掲載するだけで多くのフォロワーを集め、雑誌の連載や書籍の出版を叶えた人。
そんなHIGUCCINIさんにInstagramを成功させたいくつかのコツを伺いました。
女性をターゲットにした情報を発信する
「Instagramのユーザーには、Facebook やTwitterとは明確に違う特性がある」、とHIGUCCINIさんは言います。そのひとつは、女性が圧倒的に多いこと。「若い女性をターゲットとして意識した情報発信をしないと、いくら頑張っても効果は上がりません。またInstagramには『おしゃれ』『かっこいい』『素敵』といった要素を求めている人が多いのも顕著な特徴です。自分の投稿が内容・ビジュアルともにそのキーワードに収まっているかどうか、常に意識する必要があるでしょう」(HIGUCCINIさん)。