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Instagramのビジネス活用術

スキルアップ
2018年04月1日
SNSは、今やビジネスに欠かせない強力な集客ツール。料理家の皆さんにとっても、集客のみならず情報収集に、ブランディングに、そして生徒の皆さんとのコミュニケーションにと、無限の可能性があります。そんなSNSを通した料理の発信でファンを獲得し、Instagramフォロワー25万人以上をもつ料理家のHIGUCCINIさんに、成功の秘訣を伺ったこの講座。第1回は、Instagram(インスタグラム)の使い方を紹介します。

そしてもうひとつ忘れてはいけないのが、Instagramユーザーには向上心のある人が多いということ。
「Instagramのユーザーは、旅行や料理、インテリアなどの写真を眺めながら、何か自分の生活に取り入れられる魅力的なエッセンスを見出せないか、と考えながら読んでいます。ただ美しい写真を見せるだけでなく、少し頑張ってみたこと、毎日コツコツ続けていることなど、前向きな行動を投稿することが大事。それを読んで『自分もやってみよう』『真似してみたい』という気持ちが湧くと、フォローにつながります。また学びたい欲求の強い方が多いので、読むだけで学びになるような要素が盛り込まれていると、もっと読みたいと思ってもらえると思います」(HIGUCCINIさん)。
Instagramのフォロワーを増やすことが、未来の生徒候補増につながるという事実だけではありません。他のユーザーにとっても「魅力的な発信者なんだ」という信頼材料になって、さらなるフォロワー増につながりますし、フォロワーの数が数万人にもなればテレビ出演や出版の声がかかるなど、メディア露出の機会が増える可能性も高いのが事実。大きなチャンスが見えてくるのです。
「フォロワーの数は絶対に意識すべきです。どんな投稿でどう増減したのか、分析するくらいの気持ちで注目しておきましょう」とHIGUCCINIさん。

ニュースやイベントに絡めたタイムリーな情報を

HIGUCCINIさん曰く、Instagramを成功させるコツのひとつに「タイムリーな情報を投稿すると効果があっていいですよ」とも。
「たいていの日は何かの記念日に定められています。例えば、今日が『カレーの日』であればカレーを作ってその写真を投稿するなど、それにちなんだ情報を投稿するとよいとグッと注目される可能性が高まるはずです。旬のキーワードは多くの人にとって関心のあるテーマですし、逆にあなたのInstagram上で“料理プラスアルファ”な時事的情報も入手できるのであれば、ユーザーにとって魅力的な発信者ということになりますから」。
料理の話題の中に旬の話題を盛り込む、というテクニックは、料理教室の現場でも行なっている人は多いと思いますが、Instagramでもぜひこの方法を取り入れてみてください。

インスタグラムをマーケティングに活用する5つのポイント

インスタグラムをマーケティングに活用する5つのポイント

プロフィール欄でコンセプトを表現すること

インスタグラムで投稿する時は、「投稿者が誰なのか」ではなく「何を投稿するのか」が重要です。だからこそ、「何を書くのか」を常に自分自身の中でも明確にしておくことが大切だとも言えます。さらに「プロフィール欄に何をテーマにした投稿をしているか、ある程度伝えることも効果的」とHIGUCCINIさんが教えてくれました。
HIGUCCINIさんのプロフィールには、こう書かれています。

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撮影/神林環 取材・文/吉野ユリ子