
Instagramといえば写真という印象が強いですが、現在では動画も効果的に使えるようになりました。
「“ストーリーズ”という機能は、今やっていることを動画で配信できるため、その同時性に魅力がありますが、写真に比べて加工しづらいだけに美しい映像を生み出すことが難しいのが難点です。僕の考えでは、単なる流しっぱなしでは新規生徒の獲得やフォロワー増加には繋がりにくいと思います。動画を使うなら、例えば餃子の写真を投稿した後に、フライパンからひっくり返して皿に移す瞬間の動画を添えるなど、ディレクションが加わった意味のある動画であってこそ効果があると思います」(HIGUCCINIさん)。
実はInstagramに「ストーリーズ」機能が付加されたのも、ここ数年の話。次々にバージョンアップし、そのたびにさまざまな楽しい機能が更新されるSNSでもあるので、そういった変化に常に敏感にアンテナを張り巡らせておくことも、Instagramを使いこなすための重要な要素ということも覚えておきましょう。
1日に複数回投稿すること、続けること。
量より質が大事、と言われるInstagramですが、HIGUCCINIさんは常にフレッシュなタイムラインを作るために、頻度や投稿のタイミングも重要だと言います。
「自分の場合は朝昼晩とおやつ、要するに1日の間で何かを食べたタイミング全部、というくらい投稿しています。そのためには、明日、明後日投稿するものまで常に考えて、ネタを準備していますし、用意しておいてボツにしたネタもたくさんあります」。
また、テーマを持って投稿し続けるということ自体がとても重要、とも話してくれました。
「これは極端な例ですが、あるインスタグラマーの方は、白いプラスチックの保存ケースに白飯、その上に茶色い揚げ物系をころんと載せるというお弁当写真を毎日アップし続けたことで、書籍の発行を実現しています。先ほど述べた『女子ウケ』『おしゃれ』『真似したい』などとは相反する事例ですが、テーマを持ち、ビジュアルに一貫性を持たせること、それを続けることでこんな結果に繋がるんだということは覚えておいてほしいと思います」。
Instagramを料理家としてマーケティングに活用する。
いかがでしたでしょうか。Instagramが「匿名性が高い」「写真中心の」SNSである特性を活かせば、料理家として無敵の作品集であり、集客メディアとして活用できるはずです。ここに挙げたポイントをひとつずつでも取り入れながら、上手にInstagramと付き合って、楽しい教室運営や新規の仕事獲得につなげられたら、料理家としては冥利に尽きるのでは。フリーで社会との接点が少なくても、いくらでもできることはあります。