Instagram(インスタグラム)のビジネス活用術!成功する使い方【料理家のためのSNS講座】

Instagram(インスタグラム)のビジネス活用術!成功する使い方~料理家のためのSNS講座Vol.1~

SNSは、今やビジネスに欠かせない強力な集客ツール。料理家の皆さんにとっても、集客のみならず情報収集に、ブランディングに、そして生徒の皆さんとのコミュニケーションにと、無限の可能性があります。そんなSNSを通した料理の発信でファンを獲得し、Instagramフォロワー25万人以上をもつ料理家のHIGUCCINIさんに、成功の秘訣を伺ったこの講座。第1回は、Instagram(インスタグラム)の使い方を紹介します。

2018年04月1日

Facebook 、TwitterとInstagramは何が違うの?

Instagram(インスタグラム)のビジネス活用術!成功する使い方~料理家のためのSNS講座Vol.1~

今、マーケティングの手法としてSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)という言葉を聞いたことがない人はいないでしょう。インターネットメールとは異なり、よりカジュアルに、双方向的に他人や世界とコミュニケートできるSNSは、かつては個人的な利用の意味合いも多かったものの、今では有効なビジネスツールです。

SNSとひと口にいいますが、代表的なものにFacebook、Twitter、LINE、Instagramなどがあり、多くの人は複数のSNSを同時に利用しています。それぞれのツールの特性を知って戦略的に使うことが、これからの時代、料理家としての価値を左右する重要なカギとなりそうです。

そんななか、今回は料理家の皆さんに特におすすめのSNSとしてInstagramについてご紹介します。

まずFacebookは実名登録を原則としているのに対し、Instagramは匿名登録が許されています。またInstagramはFacebookやTwitterに比べて写真の重要度が高いメディアという特徴もあります。また♯(ハッシュタグ)を活用することで検索性の高まるメディアであるということも覚えておきましょう。

Instagramの魅力は、「匿名性」と「写真」

ではそんなInstagramの特徴をいかに効果的に使うかについて考えてみましょう。つまり「匿名性」と「写真」をどう活かすか、ということです。

「匿名性」=Instagramを見ている人は「誰が」投稿しているかより「何を」投稿しているかに注目している傾向が強いようです。となると、料理家としてのビジネスにInstagramを活用するなら、自身のプライベートライフスタイルをさらけ出すのではなく、将来生徒になってくれそうな“予備軍の人々”が、検索してたどり着く可能性が高まるよう、一貫性のある情報を投稿することがポイントといえるでしょう。

また写真の影響力が大きなSNSだからこそ、ビジュアルにも徹底的にこだわる必要があります。

Instagramの「写真力」をマーケティングに活用する

Instagramのマーケティングツールとしての活用法を考えてみると、何より特徴的なのは「写真」の力。FacebookやTwitterは「まず文章、次に写真が添えられる」というスタイルですが、Instagramはまず写真があって、文章は写真の下に表示されます。

プロフィールページは数行の文章と、碁盤の目に並んだ写真のみ。この「碁盤の目」を、「サムネイル」と呼びます。フォロワーとなる視聴者はこれを見て、あなたの情報が魅力的かどうかを判断するわけです。

そして料理家にとっては、ここに並べるべき写真はもちろん料理。その写真は未来の生徒さんはもちろん、出版社やテレビ局の制作スタッフなど、「素敵な料理家はいないか」と常に探している人々も見ているかもしれません。

よって、サムネイルはいわば、あなたの代わりに世間にセンスや料理の力をアピールしてくれる存在。逆に言えば、ここにコンセプトのある写真を載せておくだけで、お金をかけて印刷をして作品データを作ったり、億劫で面倒な出版社やテレビ局への売り込みに行かなくても、自分の存在が常に世界中の人の目に留まる可能性がある、とも言えます。

HIGUCCINI流・Instagram成功のウラ技とは?

HIGUCCINI流・Instagram成功のウラ技とは?

では具体的にどんなタイミングで、何を投稿すればよいのでしょうか? 現在Instagramで25万人以上のフォロワーから支持されているフードインスタグラマー、HIGUCCINIさんは料理教室こそ開いていませんが、自分の料理を掲載するだけで多くのフォロワーを集め、雑誌の連載や書籍の出版を叶えた人。

そんなHIGUCCINIさんにInstagramを成功させたいくつかのコツを伺いました。

女性をターゲットにした情報を発信する

「Instagramのユーザーには、Facebook やTwitterとは明確に違う特性がある」、とHIGUCCINIさんは言います。そのひとつは、女性が圧倒的に多いこと。「若い女性をターゲットとして意識した情報発信をしないと、いくら頑張っても効果は上がりません。またInstagramには『おしゃれ』『かっこいい』『素敵』といった要素を求めている人が多いのも顕著な特徴です。自分の投稿が内容・ビジュアルともにそのキーワードに収まっているかどうか、常に意識する必要があるでしょう」(HIGUCCINIさん)。

「向上心のある人」に効く情報を盛り込む

そしてもうひとつ忘れてはいけないのが、Instagramユーザーには向上心のある人が多いということ。

「Instagramのユーザーは、旅行や料理、インテリアなどの写真を眺めながら、何か自分の生活に取り入れられる魅力的なエッセンスを見出せないか、と考えながら読んでいます。ただ美しい写真を見せるだけでなく、少し頑張ってみたこと、毎日コツコツ続けていることなど、前向きな行動を投稿することが大事。それを読んで『自分もやってみよう』『真似してみたい』という気持ちが湧くと、フォローにつながります。また学びたい欲求の強い方が多いので、読むだけで学びになるような要素が盛り込まれていると、もっと読みたいと思ってもらえると思います」(HIGUCCINIさん)。

Instagramのフォロワーを増やすことが、未来の生徒候補増につながるという事実だけではありません。他のユーザーにとっても「魅力的な発信者なんだ」という信頼材料になって、さらなるフォロワー増につながりますし、フォロワーの数が数万人にもなればテレビ出演や出版の声がかかるなど、メディア露出の機会が増える可能性も高いのが事実。大きなチャンスが見えてくるのです。

「フォロワーの数は絶対に意識すべきです。どんな投稿でどう増減したのか、分析するくらいの気持ちで注目しておきましょう」とHIGUCCINIさん。

ニュースやイベントに絡めたタイムリーな情報を

HIGUCCINIさん曰く、Instagramを成功させるコツのひとつに「タイムリーな情報を投稿すると効果があっていいですよ」とも。

「たいていの日は何かの記念日に定められています。例えば、今日が『カレーの日』であればカレーを作ってその写真を投稿するなど、それにちなんだ情報を投稿するとよいとグッと注目される可能性が高まるはずです。旬のキーワードは多くの人にとって関心のあるテーマですし、逆にあなたのInstagram上で“料理プラスアルファ”な時事的情報も入手できるのであれば、ユーザーにとって魅力的な発信者ということになりますから」。

料理の話題の中に旬の話題を盛り込む、というテクニックは、料理教室の現場でも行なっている人は多いと思いますが、Instagramでもぜひこの方法を取り入れてみてください。

インスタグラムをマーケティングに活用する5つのポイント

インスタグラムをマーケティングに活用する5つのポイント

プロフィール欄でコンセプトを表現すること

インスタグラムで投稿する時は、「投稿者が誰なのか」ではなく「何を投稿するのか」が重要です。だからこそ、「何を書くのか」を常に自分自身の中でも明確にしておくことが大切だとも言えます。さらに「プロフィール欄に何をテーマにした投稿をしているか、ある程度伝えることも効果的」とHIGUCCINIさんが教えてくれました。
HIGUCCINIさんのプロフィールには、こう書かれています。

「主に日々のお料理写真を投稿してます。餃子比率高め。著書『野菜のだしの12ヶ月レシピ』『EVERYDAY SALADS』ほか。愛猫はブリティッシュショートヘアのボナ♀」(※2018年3月現在。編集部注)

「このアカウントには料理の写真が並びますよ、特に餃子が多いですよ」、ということを端的に伝え、著書や連載があれば記載することで信用材料にもしています。また写真に変化をつけるのに効果的な猫についても(HIGUCCINIさんは当初、愛猫を入れるかどうかについて迷ったそうですが)プロフィールで触れておくことで、違和感なく読み手にその存在を受け入れてもらえるのです。

「#(ハッシュタグ)」を有効活用すること

Facebookの「シェア」機能やTwitterの「リツイート」機能と違い、良い投稿だと読み手が思っても、それを共有拡散する機能をあえて設けていないのがInstagramの特徴(2018年3月時点)。その代わり、「#(ハッシュタグ)」を使用する人が多い傾向があります。

これに似ているものとして挙げられるのは、Googleのワード検索機能。市井の人々というのは、圧倒的に気になるキーワードで検索して、そこから特定の記事や個人の投稿に行きつく人も多い、ということです。ひとつの投稿にいくつでもハッシュタグをつけられるので、「こんな単語が気になっている人に読んでほしい」と思うワードをいくつもつけることができます。HIGUCCINIさんが教えてくれた「旬の社会情勢やイベントと絡めた記事を書く」という手法にも、このハッシュタグ機能がとても役立ちます。

サムネイルを意識したビジュアル作り

Instagramは写真優位のSNSであるところが、FacebookやTwitterとの大きな違い。「1枚1枚の写真のクオリティにこだわるべき、というのはもちろんのこと、プロフィールページで自分の写真が並んでいる状態も意識するべき、」とHIGUCCINIさんは言います。

「散らかった部屋やなんとなく撮った写真というのはもちろんNG。できればスマホなどで撮った写真でなく、きちんと一眼レフカメラなどで撮影した、“おっ”と思わせる写真を投稿してほしいと思います。そのうえで、大抵の人は一枚の写真の中にいろんな要素を盛り込もうとしすぎる傾向があります。でもフォロワーになってくれる人の多くは、まずプロフィールページに飛んでサムネイルやプロフィール文を読み、フォローするかどうかを判断しますよね。なので、画像をアップする際には、必ず自身のサムネイル画面に並ぶ3×3枚の写真群をイメージしてほしいんです。1枚1枚の写真が美しいか、語るべき要素が過剰ではないかは重要ですが、並んだ時の統一感や美しさはもっと重要。ときには余白をとって肩の力を抜いて見られるようにするなど、雑誌を編集するような意識でサムネイル画面を構成してほしいと思います」。

さらには「一度投稿した写真でも、のちにバランスを見て削除することもよくある、」とHIGUCCINIさん。そのくらい、サムネイルはこだわるべき要素なのです。

「写真の角度、スタイリング、撮り方などについても常に最新のトレンドをチェックして、旬のスタイルで魅せる努力は必要です」(HIGUCCINIさん)。

写真だけでなく動画も活用する

Instagramといえば写真という印象が強いですが、現在では動画も効果的に使えるようになりました。

「“ストーリーズ”という機能は、今やっていることを動画で配信できるため、その同時性に魅力がありますが、写真に比べて加工しづらいだけに美しい映像を生み出すことが難しいのが難点です。僕の考えでは、単なる流しっぱなしでは新規生徒の獲得やフォロワー増加には繋がりにくいと思います。動画を使うなら、例えば餃子の写真を投稿した後に、フライパンからひっくり返して皿に移す瞬間の動画を添えるなど、ディレクションが加わった意味のある動画であってこそ効果があると思います」(HIGUCCINIさん)。

実はInstagramに「ストーリーズ」機能が付加されたのも、ここ数年の話。次々にバージョンアップし、そのたびにさまざまな楽しい機能が更新されるSNSでもあるので、そういった変化に常に敏感にアンテナを張り巡らせておくことも、Instagramを使いこなすための重要な要素ということも覚えておきましょう。

1日に複数回投稿すること、続けること。

量より質が大事、と言われるInstagramですが、HIGUCCINIさんは常にフレッシュなタイムラインを作るために、頻度や投稿のタイミングも重要だと言います。

「自分の場合は朝昼晩とおやつ、要するに1日の間で何かを食べたタイミング全部、というくらい投稿しています。そのためには、明日、明後日投稿するものまで常に考えて、ネタを準備していますし、用意しておいてボツにしたネタもたくさんあります」。

また、テーマを持って投稿し続けるということ自体がとても重要、とも話してくれました。

「これは極端な例ですが、あるインスタグラマーの方は、白いプラスチックの保存ケースに白飯、その上に茶色い揚げ物系をころんと載せるというお弁当写真を毎日アップし続けたことで、書籍の発行を実現しています。先ほど述べた『女子ウケ』『おしゃれ』『真似したい』などとは相反する事例ですが、テーマを持ち、ビジュアルに一貫性を持たせること、それを続けることでこんな結果に繋がるんだということは覚えておいてほしいと思います」。

Instagramを料理家としてマーケティングに活用する。

いかがでしたでしょうか。Instagramが「匿名性が高い」「写真中心の」SNSである特性を活かせば、料理家として無敵の作品集であり、集客メディアとして活用できるはずです。ここに挙げたポイントをひとつずつでも取り入れながら、上手にInstagramと付き合って、楽しい教室運営や新規の仕事獲得につなげられたら、料理家としては冥利に尽きるのでは。フリーで社会との接点が少なくても、いくらでもできることはあります。

撮影/神林環 取材・文/吉野ユリ子

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