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Twitterのビジネス活用術

スキルアップ
2018年05月14日
今の時代、ビジネスで成功するうえでSNSは無視することのできないツールです。情報発信に、情報収集に、ブランディングにと、幅広く活用できるこの道具をうまく活用していきましょう。 SNSを通じた料理画像の投稿でファンを獲得し、Instagramフォロワー25万人以上をもつ料理家のHIGUCCINIさんに、成功の秘訣を伺うこのデジタル講座。3回目は、Twitter(ツイッター)のページ作成方法から、ビジネスでの効果的な活用方法について紹介します。

テクニック1)フォロワー数を増やす

ビジネスで利用するTwitterで求められるゴールの代表的なものは「フォロワー数」。リツイートなどを除けば、自分のツイートを目にする人の数といってもよく、この数をひとつの基準にするのは重要でしょう。フォロワー数が増えれば、他の生徒やテレビ、雑誌などのメディア関係者からも“信頼の置ける人”という目で見られるようになっていきます。
アカウントを開設した当初はフォロワー0人ですが、知人や、発言に親和性のあるユーザーを探してフォローしていく、関連性のあるツイートをしている人のツイートにコメントをしたりリツイートをしたりするなどして、アカウントの認知度を高めていくことになります。その先にツイートごとの「いいね」の獲得数、「リツイート」数も、効果測定の基準として見ていく必要があるでしょう。

テクニック2)人気のハッシュタグを活用する

ハッシュタグ(#)を用いた投稿をするというのも、情報を見てもらう大きなきっかけになります。というのも、そのタグに関心のあるユーザーが、検索して読んでいる可能性があるからです。インスタグラムでは30個くらいまでハッシュタグをつけることができますが、Twitterではハッシュタグは2つまでが推奨されています。検索されやすい効果的なワードを探してうまく使っていきましょう。

テクニック3)Twitterの3つの広告スタイル〜プロモアカウント・プロモツイート・プロモトレンド〜を活用する

Twitterには「プロモアカウント」や「プロモツイート」という広告スタイルがあります。「プロモアカウント」はおすすめユーザーとして、PC画面なら右上、に表示され(スマホはPCでタイムライン上に表示させることも可能)、「プロモトレンド」はPC画面なら右か左、スマホならキーワード検索画面に表示、「プロモツイート」はタイムライン上にインフィード広告として表示されます。
PCの場合、Twitterにログインした状態で右上の自分のアイコンをクリックすると、「Twitter広告」という選択肢があるので、そこから入り、「Twitter広告を設定する」を選ぶと「Twitter広告へようこそ」のページに入れます。フォロワー数の増加、ウェブサイトへの流入、エンゲージメントの増加、アプリのインストール数など、目的別にゴール設定ができるさまざまな選択肢があるので、目的に合わせて選びましょう。スマホの場合、iPhone6なら、Twitterのオフィシャルアプリを使用している場合は、自分のツイート画面を開き、広めたいツイートの右下に棒グラフのようなマークがあるのでそこをクリックするか、自分のツイートをクリックして下段にある「ツイートアクティビティを表示」をクリックすると「Twitter 広告」のボタンがあり、そこから中に入って登録をします。オフィシャルアプリ以外を使用している方や他のキャリアの方はそれぞれやり方が異なります(できない場合もあります)のでご注意を。またこういった自分自身で手続きを行う方法の他に、広告代理店などを経由して行う方法など、さまざまな方法があります。
成果報酬型の課金制度なので、広告を表示しただけでは課金されず、読んだ人が具体的な行動に出た時点で初めて課金されます。興味関心、フォロワー、地域、言語、性別、キャリアなどで表示先を選ぶことができるので、潜在顧客にリーチできる可能性が高いと言えるでしょう。またプロモツイートはタイムラインに流れてくるため、広告として受け取られず、ほかのツイートと同じように読んでもらえる可能性が高いと言えます。

テクニック4)Twitterアナリティクスで分析する

Twitter専用の無料分析ツール「Twitterアナリティクス」を使うと、自分のアカウントのツイートやフォロワーのデータを分析することができます。例えば、ツイートした回数とツイートがユーザーに表示された回数、プロフィールへのアクセス数などがわかったり、月ごとに、高いリアクションを得られたツイートがどれだったのかを分析したりすることができます。
これは主にPC版で行うことができます。Twitterにログインした状態で、右上の自分のアイコンをクリックすると、先ほどの「Twitter広告」の下に、「アナリティクス」という選択肢があるので、ここから入ります。上部のタブの「ツイート」を開けば、どのツイートに対して反応があったか、「オーディエンス」をひらけば、リツイートなどの反応を示した人の属性や興味関心がわかります。いろんなパターンのツイートを試みて、「アナリティクス」でその反応を見ることで、より効果的なツイートにたどり着けるはずです。
スマホでも簡易的にアナリティクスを利用することができます。先述したスマホでの広告出稿画面がそれに該当します。ツイートの中の「ツイートアクティビティを表示」を開くと、インプレッション数とエンゲージメント総数が表示されます。これによって簡単なリアクションの確認を行うことができます。

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撮影/神林環(HIGUCCINIさん)、UNSPLASH(イメージ) 取材・文/吉野ユリ子