特集記事

高みを目指す、本格イタリア料理教室

注目の料理教室
2018年04月19日

バラエティあふれるキャラクターが揃う、「Kai House Club」の料理家たち。オリジナリティにあふれるおしゃれで楽しいレッスンの様子を、毎回一人ずつレポートする連載。自分に合う料理教室を探している人や、今後自分が主宰する料理教室にヒントを得たいと思っている人、共に必見です。

「昔ながらのイタリア料理がいいとおっしゃる方ももちろんいるのですが、日本料理同様、伝統料理だって時代に合わせて変化します。食べ方だって、今のライフスタイルに合うものがあるはず。簡単で知っていると楽しくなる、そんな食材の勉強が出来ると、料理に対するモチベーションは上がると思うんです」と吉沼さん。
探究心を心ゆくまで満たしたい人たちで、今日もレッスンは大盛況のうちに終わりました。

身近な食材があっという間に極上調味料に変身!

ジェノベーゼにトマト、オイル……と、イタリア料理では基本のソースをマスターすれば、おのずとアレンジ自在な調理法が身に付くことが多いもの
ジェノベーゼにトマト、オイル……と、イタリア料理では基本のソースをマスターすれば、おのずとアレンジ自在な調理法が身に付くことが多いもの。そのため、吉沼さんは作り置きできるソースや常備菜なども多くレッスンに取り入れ、部分的にも真似しやすい内容となるよう、伝えています。

シンプルな食材で作るレストランのような一皿

簡単に作れてとびきりおいしい、ミニトマトのソースと、それを使ったパスタ
この日のレッスンで称賛を浴びたのが、簡単に作れてとびきりおいしい、ミニトマトのソースと、それを使ったパスタ。パスタにはブッラータチーズをつぶしただけの、ダイナミックで印象的な仕掛けをプラスして。ミニトマトは面倒でも湯むきすることで、グレードアップした味わいになるなど、細かい技も伝えます。

一度身につければ一生役立つ料理の知恵

旬の牡蠣をフリットにしたサラダ仕立ての前菜
この日、もうひとつレッスンの核となったのが、旬の牡蠣をフリットにしたサラダ仕立ての前菜。特に、シンプルながらサクサク・カリカリ・フワフワの3つの要素を満たすフリットの作り方は生徒も興味津々で、吉沼さんはプロの勘や経験に頼るのではなく「誰でも絶対に失敗なく作れる方法」を、自身で10回以上も試作し、レシピに仕上げた力作です。

先生はどんな人?

先生の吉沼弓美子さんは、平日は毎日のように自宅アトリエで料理を教える日々を送り、週末には「現場の空気を忘れないようにするために」と、都内にある人気イタリアンレストランに勤務し、現役ソムリエとして活躍しています。もちろん、ソムリエとしての知識もレッスンでは惜しみなく伝えているそう。

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撮影/井上美野

教室主宰者紹介
吉沼弓美子(ヨシヌマ ユミコ) さん
栃木県出身。 管理栄養士としてメニュー開発に携わり、退職後1年間、イタリア・ボローニャのシミリ料理学校にてイタリアの家庭料理を学ぶ。 帰国後、料理研究家に師事する傍ら、イタリア料理店にて先端のイタリア料理にふれ、現在はフードコーディネーターとして雑誌やテレビ番組制作に携わり、イタリア料理教室の講師を務める。 管理栄養士・JSA認定シニアソムリエ。
 

SCHOOL INFORMATION
名: Cucina del Cielo(クッチーナ デル チェーロ )
エリア:東京都 世田谷区
特徴:8名までの少人数スタイルのイタリア料理のレッスンは、レギュラーとベーシック、2つのコースに分かれる。いずれも月一回の開講で、何日かの中から行きたい日を決めるシステム。入会金¥5,000、月謝¥7,000(材料費込み)。詳細や問い合わせはWebページから。
URL: http://cielo-cucina.cocotte.jp/
問い合わせ先: tel. 03-6314-5636