パワースポット的存在! 笑顔と会話が絶えないおもてなし料理教室
神奈川県の西鎌倉駅から徒歩約5分、緑豊かな住宅街に、松浦郁子さんが主宰する料理教室「Salon de 食&花」があります。鎌倉の素敵な一軒家で優雅にレッスンを受けられるという特別感と満足度の高さから、県外から通う方やリピーターが多い大人気の教室です。
広々としたリビングダイニングに案内されると、まず、さわやかなブルーやグリーンを基調としたテーブルコーディネートに目が奪われました。「夏なので、花を減らして涼しげなグリーンを飾りました。ナプキンは、グリーンとブラウンの2色使いにしてアクセントにしています」と松浦さん。ここに料理が並べられて、どんなテーブルが完成するのか、期待が高まります。
生徒さんたちは、うがい、手洗いをしっかりして、キッチンスペースへ移動。ジャズが流れる大人の空間で、いよいよレッスンスタートです。全員でテーブルを囲みながら、作り方のコツや食材の説明をしていきます。
調理によく登場するオリーブオイルも、この通りずらり!「炒めるときに使うのはこれくらいのものでいいけれど、仕上げに使うなら風味がいいものを選んでね。ちょっとお値段はするけど、このくらいのランクのものがおすすめ」と、使い分け方も丁寧にレクチャーしてくれます。
今日のレッスンは、生徒さんからリクエストがあった“美味しいハンバーグ”をメインにした献立です。「何度も試行錯誤して完成した、自信作のハンバーグです。気に入っていただけると嬉しいですね」と松浦さん。
「やっぱり自分で手を動かさないと覚えないですから」と、レッスンは実習方式。今日のクラスは男性メインですが、長年通っている方たちが多いこともあって、惚れ惚れするような手際のよさです。「もちろん、初心者の方には私が包丁の使い方をイチから教えるので、安心してくださいね」と松浦さん。
エレガントな雰囲気の松浦さんですが、ご本人はいたって気さくでフレンドリー。レッスンも終始和気あいあいとしたムードの中、進行していきます。
「関西人なのでよくしゃべるんですよ。レッスン中は、生徒さんたちと世間話をしたり、恋愛話をしたり、とにかくアットホーム。私は先生って呼ばれるのが苦手なので、生徒さんには“郁子さん”って呼んでもらっています。私も生徒さんたちのことは、下のお名前で呼んでいるんですよ」。生徒さんに慕われる理由のひとつが、垣間見えました。
迷わず作業が進められるよう、メニューごとに食材がトレイに乗せられているのもポイント。松浦さんが指示しなくても、生徒さんたちが自分で考えて、自然と役割分担しているのも印象的でした。