
おすすめの調理器具も紹介してくれます。カーブがついたキッチンばさみは、食材を逃すことなく使いやすさも抜群だそう。このしいたけは、なんと今日の主役のハンバーグに入れる具材です。しいたけを入れることで、旨味がぐんとアップするのだとか。あっと驚く素材使いも魅力的です。
誰もが一度は挑戦したことがあるハンバーグも、焦がさずに上手に焼くちょっとしたテクニックや、焼き上がりの目安を押さえることで、ワンランクアップの仕上がりを約束してくれます。どの料理も、わかったつもりになりがちな基本がしっかり学べるのがいいところですね。
盛り付けも全員で分担して、テーブルに並べてセッティング完了。「自宅で真似したいヒントがいっぱいです!」と、生徒さんもさまざまな角度から撮影しています。
写真中央から時計回りに、「極上のハンバーグ シャリアピンソース」、「白身魚のタルタルとトマトスープ」、「桃の冷製パスタ」、「トマトスープ」、お口直しのデザートに松浦さん自家製の「青梅の甘露煮」になります。どれも簡単なのに、おもてなしにもぴったりな華やかな味わいです。
先生はどんな人?
教室をスタートしてもうすぐ9年になる松浦さん。教室を開くことになったきっかけは、友人たちを招いて開いていたホームパーティだったそうです。
「料理を教えてほしいと言われて最初は内輪でやっていたんですが、口コミで評判が広がって生徒さんが増えたこともあり、2011年10月に教室を開講しました。もともと母が料理教室を運営していて、結婚を機にそこで助手をしていたので、料理の知識はあったのですが、もっと生徒さんたちに喜んでいただきたいと思って、テーブルコーディネートも学びました。目で見て感じる印象は大きいので、テーブルを見た方が歓声を上げてくださるのは嬉しいですね」
教室のコンセプトは、“日常のおもてなし料理”。和洋中ジャンルを問わず、毎日の食卓を手軽に彩ってくれる作りやすいレシピを教えてくれます。松浦さんは“教える”という立場ではありますが、生徒さんたちとはフラットな関係でありたいそうです。
「美味しいものを食べていただきたいし、作ってもらいたい。でも、先生だから立場が上だとかはまったく思っていないんです。私は生徒さんとは同じ目線でありたいし、むしろ生徒さんからアドバイスいただいたりすると、すごくありがたいです。自分ひとりでは学べないことも多いので、本当に助かっています」
謙虚で勉強熱心な松浦さんが最も大切にしているのが、食事の時間そのものなのだそう。
「みんなでワイワイお話をしながら、楽しい時間を共有する、そんなひとときこそが幸せな気持ちにさせてくれると思います。生徒さんに言われて嬉しいのが、“ここに来ると元気になれる!”という一言なんです。実際、通ってくださっている生徒さんは、結婚がどんどん決まったり、出産ラッシュだったり、幸せな報告がいっぱい! “パワースポットですね”って言われていますよ。初めて来てくださる生徒さんたちも、皆さん素敵な方ばかりで嬉しいです。このサロンを通じて素敵な人とのつながりが生まれることを願っています」