その後は、実際にお茶をいただきながら、1煎目、2煎目と、異なる味と香りを堪能します。「すごくリラックス感がある味わいです」、「あとから豊かな香りがきますね」など、生徒さんは思い思いの感想を述べていきます。
最後は、生徒さんからも人気の高い、磯部さん手作りの点心セットの登場! お茶と一緒に舌鼓を打ちながら、おしゃべりに花を咲かせます。レシピは口頭で伝えてくれるので、みなさん熱心にメモをとっておられました。
写真手前右から時計回りに、「トマト焼売」、「ゴマの木の実のお団子」、「ドライメロン、パイン、ゴーヤのお茶うけ」。香港に在住経験のある磯部さんが作る点心は、毎回大好評!「長年通ってくださっている人も多いので、毎回目新しいオリジナルレシピを考案しています」と磯部さん。センスのいい食器類も現地で購入したものが多いそう。
先生はどんな人?
ご主人の転勤で、1994年から3年間北京へ、その後香港で8年半暮らした磯部さん。慣れない海外生活の中で出会ったのが、中国茶だったそうです。
「女性は家族優先で、自分のことはつい後回しになりがちですよね。私も引越しのたびに心細いことが多かったんです。子育てに追われ、親しい友人もいない・・・。そんなとき、心を癒してくれるのが中国茶でした。ご縁をいただき、中国茶の恩師となる方からいろいろと学ばせていただく中で、どんどん世界が広がっていったんです。丁寧にお茶を淹れることでひとりの時間も豊かになり、中国茶で気軽にもてなすことができるようになりました。思えばひとりの時間も友人との時間も、中国茶に助けてもらっていました。そんな素晴らしい中国茶の世界を、多くの人に伝えたいと願っています。そのために今でも、現地へ行って茶畑を見学させてもらったり、生産者の方にお話を伺っています。中国茶は本当に奥が深いので、一生勉強の世界だと思っています。最新の情報を生徒さんにお伝えして、少しでも喜んでいただければ嬉しいです」