
食物アレルギーでも「おいしい」をあきらめない
東京・多摩地区の見晴らしのいい高台にあるご自宅で、7大アレルゲン(小麦、乳製品、卵、落花生、そば、えび、かに)フリーのおやつ教室を主宰している大友まりこさん。真ん中に双子をはさんだ4人の男の子のお母さんで、食物アレルギーのある2人の子どもにみんなと同じおやつを食べせたいと、試行錯誤の果てに生まれたレシピを伝えています。レッスンは子連れでの参加もOKで、レッスン中子どもが退屈しないようにと、自由に使えるおもちゃも用意。「使う器は主に木製で、シンプルな飾り付けを心掛けています」と話すように、事前に子どものアレルギーの状況を確認して、場合によっては花も飾らないという配慮もなされています。
アレルギーのある子どもがいる親にとって、材料のわかる食事やおやつを作ることは、日々の家事の中でも重要な位置を占めていますが、その負担を少しでも減らすお手伝いをしたいという大友さん。毎日無理なく作れるようにと考え抜かれたレシピは、できる限り近所のスーパーなどでも手に入る身近な材料を使い、工程は極力シンプルに。そして譲れないのはちゃんとおいしいこと。生徒の多くは、これまですでにアレルゲンフリーやグルテンフリーのお菓子作りにトライしていて、小麦粉や卵、乳製品不使用のお菓子作りの難しさを知っているだけに、「こんな手順で作れるの?」「ふだん作っているのとは、味も食感も全然違う!」という驚きの声が続出していました。