
先生はどんな人?
器選びから盛り付け方まで、抜群のセンスで唯一無二のオリジナリティ溢れる料理を提案している古賀美紀さん。さぞ幼い頃から料理好きだったのかと思いきや・・・。
「実は30歳になる手前まで、何にもできなかったんですよ。炊飯器でご飯さえ炊いたことがないレベルだったんです。そんな私を案じた母のすすめで料理教室に通うようになったのですが、レシピ通りに作ると美味しいものができるんだと感動して、どんどん料理の楽しさに目覚めていきました。仕事が終わったあとは、お菓子教室や他の料理教室にも通うようになり、多い時は週5ペースで足を運んでいましたね。30代はずっとこんな感じで、料理にのめり込んでいました」
すっかり料理に夢中になった古賀さんが、本格的に料理の道へ進んだのは40代に入ってから。静岡県下田の友人宅のキッチンを借りて出張料理教室をスタートし、その後地元、東京・吉祥寺で本格的に料理教室を主宰することになりました。現在のこの場所で再スタートをきったのは、コロナ禍の今年に入ってからのことだそう。
「もともと場所を持つことは考えていなかったんですよ。でも、コロナでいろいろと状況が変わってきてしまって仕事もなくなり、何をやればいいかわからなかったんです。そんな時にたまたま見ていた不動産屋のサイトでこの物件を見つけて、すぐに内見に行きました。この床のタイルが気に入って、一気にイメージが沸いて、翌日すぐに申し込みをすることに。決めたものの、毎日怖くて眠れないときもありましたが、なんとかなるものですね。料理教室以外にも、食堂やデリ、物販をやれるスペースとしても活用しています」
“料理は誰だって絶対に上手になれる”が信条の古賀さん。
「私自身、料理ができなかった人なので、ぜひ料理が苦手な人に楽しさをお伝えしたいですね。そんな人におすすめなのが『あすヨメプログラム』。出汁の飲み比べなどもしていただきますよ。実際、通ううちに結婚が決まったという嬉しいニュースも届いています。食は食べる人の命を担うもの。家庭での食事は毎日のことですから、調味料ひとつとっても、体に負担のないものを選んで欲しいですね。そして将来的には、自分の大切な人の健康を守ってもらいたいと思っています。“おうちに帰ってちゃんと作れる”がモットーなので、実際にレシピを自宅で復習していただいて、家族にも好評だったと聞くとほっとします。12月には教室で、生徒さんとクリスマスパーティをする予定です。こうしてみなさんと仲良くなれるのも嬉しいですね」