
1時間半弱で9品があっという間に出来上がりました。「きのこの簡単マリネ」「黒木耳入りキャロットラペ」「人参と枸杞のシリシリ」「色々野菜の浅漬け」「カラフルピーマンの旨煮」「小松菜の煮浸しゆず風味」「鶏レバーと黒木耳の甘辛煮」「大葉みそ」「ちりめん山椒」は持ち帰り、「玄米甘酒スムージー」はその場で試飲しました。年間通じて買いやすい材料で簡単に作れて保存が効き、冷たくても美味しい野菜たっぷりの常備菜のベストレシピです。
先生はどんな人?
“美味しくて体にいい和食の薬膳”をコンセプトに、教室をスタートして7年目になるちゅうがんじさん。薬膳に出合ったきっかけは、自身と家族の体調不調だったそうです。
「まだ会社勤めをしていた頃、幼い娘がよく熱を出していて、私も看病で体を壊してしまったんです。さらには主人も体調が優れず、家族みんなが負のスパイラルにはまりました。なんとか改善したいと思ってたどり着いたのが、薬膳でした。中国伝統医学を学ぶようになって、自分の体質や体調に合わせた生活をすることで、気づけば健康を取り戻していました。病院に行ってもわからなかった体調不良の原因が、中医学で改善できたんです」
薬膳の素晴らしさに目覚めたちゅうがんじさんが伝えたいのは、“体は食べたものでできている”ということです。
「教室を開く前に、介護現場を体験したのですが、とても衝撃を受けたんですね。介護の期間を短くするためにも、生活養生が大切であることを再認識しました。健康ってお金で買えないんです。なくなって初めて大切さを感じるのも健康です。自分や家族、身近な大切な人がいつまでも健康でいられるように、食べることを大切にしてほしいですね。ただただ、食の大切さを伝えたい、その想いでやっています」