
約3時間で、写真上段中央から時計回りに、「鯛かぶら」、「揚げ里芋の甘辛だれ」、「鯛の皮霜造り」、「菜めし」、「ゆり根のすり流し」、「椿餅」と、睦月にふさわしい全6品が完成。料理を引き立ててくれる器や御膳は、ご自身で揃えられたものや実家にあったものも使っているそうです。「特別な道具や材料を使わず、簡単で季節を感じられるものを大切にしたい」という荒木さんらしい献立は、素材の持ち味がくっきりと輪郭を残し、しみじみとした美味しさです。
先生はどんな人?
料理上手な祖母と母の元で育ち、自然と舌が鍛えられていたという荒木典子さん。「本当に何を食べても美味しくて、私の料理の原点となった味ですね。これを私なりにアレンジして、確実にご自宅でも再現していただけるレシピにしてお伝えしています。モットーは、奇をてらったものではなく、普段のおかずに使ってもらえるお料理。やはり、家族に好評だったとか、家でも揚げ物に挑戦するようになったというお声を生徒さんからいただくと嬉しいです。また、あくまでレシピは目安なので、材料はアレンジしていただいて結構ですし、最終的にはレシピなしで作れるようになっていただくのが目標です。今の日本は何でも手に入るし、どこの国の料理もいただける時代ですが、年齢を重ねるにつれて日本のよさを実感するようになってきたので、少しでも和食の素晴らしさをお伝えできればと思っています」