
先生はどんな人?
これまでのパン作りの常識を覆すような、アイディア満載のパンレシピが支持されている小松さん。パン作りのルーツはどこで育まれたのでしょうか?
「イギリスに住んでいたときにパンの食べ歩きをするようになり、独学でパン作りもするようになりました。帰国後は、きちんとパン作りの理論を学ぶためにスクールにも通いましたが、自分独自の製法がパン作りの基本になっています。たとえば、レンジを使ったり、手でこねるのではなく、ボウルと泡立て器で生地を混ぜ合わせたり、面倒な作業を削ぎ落とすことで、簡単においしいパン作りができるようにアレンジしています。家で再現できるレシピにしているのもこだわりです」
教室を始めたきっかけについて教えてください。
「パン作りや料理が得意な母だったので、私も自然と料理好きに育ちました。そのおかげで、ママ友たちを招いておもてなしをすることが多かったのですが、そのうち料理が評判になって教えて欲しいというお声をいただくように。当時暮らしていた仙台で料理教室を始めて、もう16年になりますね。 “幸せ”を意味する教室名の通り、家族みんなが食卓を囲んで楽しい時間を共有してほしいなと思います」
レッスン中に気をつけていることはありますか?
「見ているだけではわからないことが多いので、手を動かして覚えてもらうこと、誰か一人だけに作業がかたよらないように全体を見ること、お一人で参加される方もいらっしゃいますので、楽しく作業してもらうことを心がけています。この教室が、料理だけではなく、コミュニティの場所になればいいなと思って、私も積極的に会話に参加していますが、生徒さんからは、通うことでパワーをもらえると言ってもらえて嬉しいですね。もちろん私も、いつも生徒さんから元気をもらっていますよ」