カリークーヘン

2018年10月22日

料理のプロフェッショナルにレシピの極意を教わる連載。料理教室を主宰する「料理の先生」が、リクエスト率ナンバーワンの人気レシピを紹介します。おいしさはもちろん、生徒たちに愛される理由が満載のメニューに隠れた秘密を探ります。

>>おしゃれでおいしいレシピはまだまだこちらでも!

行楽シーズンに大活躍のパン

ここ数年、人気の習い事ランキングの上位に必ず名を連ねるパン教室。料理家の比留間美晴さんは、そんなパン人気が爆発する前の2010年から、東京・目黒の自宅で手ごねのパン教室を主宰しています。

パン作りは難しいイメージがありますが、自分で焼いた手作りパンの味は格別。今回は比留間さんに、教室で人気のレシピの中から、初心者でも失敗なく作れる「カリークーヘン」を教えてもらいました。

比留間さん自慢の「カリークーヘン」は、冷めてもおいしいドライカレーをたっぷり詰めた、ドイツスタイルのパン生地を使ったキッシュ。「『パン生地はもちろん、カレーがおいしい』と、カレーだけをリピートして作ってくださる生徒さんもいらっしゃいます(笑)」と比留間さん。生徒の家族からも愛される、テッパンレシピになっているようです。

「カレーフィリングの具材は挽き肉と玉ねぎのみですが、香りが立つまで炒めたクミンシードの香ばしい香りと、仕上げに加えるガラムマサラ、エルブ・ド・プロヴァンスで、ワンランク上のカレーになります。作り方もとっても簡単で、最初にクミンシードを香りが立つまで炒めたら、あとは順番に材料を入れるだけ。煮込む必要はありません」

ちなみに「エルブ・ド・プロヴァンス」は、タイム、セイジ、ローズマリーなど、南仏でよく使われる数種類のハーブをバランスよくブレンドしたミックスハーブ。深みがありながらも心地よくマイルドな爽やかさが特徴で、肉や魚料理、スープ、煮込み料理と幅広く使えます。

さらに、手ごねのパン作りのハードルを下げてくれるのが、本場ドイツのレシピを家庭でも作りやすいようにアレンジした、比留間さんオリジナルのパン生地。本格的ながら発酵時間が短く、初心者でも作りやすいレシピだといいます。

「パン生地作りでの重要ポイントは、一次発酵の見極め。指先で生地を押すフィンガーテストで、指の跡が残れば一次発酵終了です。また、最終発酵は少しふっくらすればOKです」

パン作りにチャレンジしたい方はもちろん、誰にでも愛される万能レシピを習得したい方、またスパイスやハーブを使ったパンに興味のある方まで、この秋ぜひ作っていただきたい一品です。

老若男女に愛されるドライカレーを詰めた、パン生地を使ったドイツスタイルのキッシュ「カリークーヘン」。フィリングのドライカレーにはスパイシーなクミンシードとさわやかなエルブ・ド・プロヴァンスの香りを効かせ、冷めてもおいしい優秀レシピ。お出かけや屋外イベントのメニューにもぴったりです。

2018年10月22日

レシピ作成
「Pleasant Bread」比留間美晴さん
調理時間
150分 ※内準備時間0分

材料直径20cmタルト型1台分

生地

強力粉
120g
砂糖
6g
1.8g
インスタントドライイースト
1.8g
無塩バター(室温に戻す)
10g
牛乳
85g

フィリング

玉ねぎ(粗みじん切り)
1/2個
豚挽き肉
200g
クミン(ホール)
小さじ1
カレー粉
大さじ1
ウスターソース
大さじ1と1/2
ケチャップ
大さじ1と1/2
しょうゆ
大さじ1
エルブ・ド・プロヴァンス
小さじ1
ガラムマサラ
小さじ1/2
適量
こしょう
適量

A

サワークリーム
100g
全卵
50g
適量
こしょう
適量

手順

  1. 1

    ボウルに強力粉、砂糖、塩、インスタントドライイースト、バターを入れて混ぜ、牛乳を加えて一つにまとめる。台に生地を出し、なめらかになるまで15~20分こねる。こね上がったら生地の表面が張るように丸めてボウルに入れ、一次発酵を30℃で30~40分とる。

  2. 2

    フィリングを作る。フライパンにサラダ油(分量外)とクミンを入れ、火にかける。香りが立ってきたら玉ねぎを入れ、水分がなくなるまで炒める。そこに豚挽き肉を加えて炒め、火が通ったらカレー粉、ウスターソース、ケチャップ、しょうゆを加えて汁気がなくなるまで煮込む。さらにガラムマサラ、エルブ・ド・プロヴァンスを加えて混ぜ、塩、こしょうで味を調えたら、皿に取り出して粗熱を取る。

  3. 3

    別のボウルにAの材料を入れて、ホイッパーで混ぜ合わせる。

  4. 4

    人差し指に粉(強力粉・分量外)を多めに付け、1の生地の中央に差し込み、指の跡が残れば一次発酵が終了。台に打ち粉(強力粉・分量外)をして、生地をボウルから取り出す。ガスを抜いて丸め直し、乾燥しないようにビニールをかぶせて15~20分ほど休ませる。オーブンを230℃で予熱し始める。

  5. 5

    休ませた4の生地を、打ち粉をふった台の上で、型より一回り大きくなるように麺棒で伸ばす。型に敷き込み、余分な生地は切り落とす。生地が乾燥しないようにビニールをかぶせ、室温(20~25℃)に15~20分置き、少しふっくらするまで発酵させる。

  6. 6

    2と3を混ぜ合わせ、生地を敷いた型に流し入れる。予熱をしたオーブンの温度を180~190℃に設定をして、25~30分焼く。

撮影/神林環 スタイリング/小坂桂 取材・文/江原裕子

PROFILE
比留間美晴(ヒルマ ミハル)さん
料理家。神奈川県出身。パン教室「Pleasant Bread」主宰。初めて通ったパン教室でパン作りの楽しさを知り、より深くパン作りを学ぶため、「ル・コルドン・ブルー東京校」に入学。フランスパン基礎コースを修了。その後、製菓にも興味を持ち、「イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」でフランス菓子を学ぶ。チーズプロフェッショナル協会認定チーズプロフェッショナル。

LESSON INFORMATION
教室名: Pleasant Bread
テーマは月替わりで1回完結型の実習形式。「作る楽しさ、食べる楽しさ」をきちんと伝えるため、生徒はレッスン1回につき2名の少人数制で、時間をかけたていねいな指導が特長。スパイスやハーブでアクセントを付けたり、季節感を表現したオリジナルのパンやお菓子に定評がある。
エリア: 東京都目黒区
URL: https://pleasantbread.com/