料理教室を主宰する人気料理家の「とっておきの一皿」をご紹介する連載。教室でも生徒さんから大好評だったオリジナルレシピや、自身にとっても思い入れの深い一品をお届けします。毎日の食卓からおもてなしにまで活躍する、季節感やトレンドを感じられる自慢の味をぜひ試してみてください。
卵&グルテンフリー! 青菜たっぷりでもちもち食感が楽しいヘルシーおやつ
子ども向け料理教室「キッズフードアドベンチャー」を運営するむっくさんが教えてくれたのは、小麦粉・卵不使用で作れる「もちもち小松菜ポンデケージョ」。野菜が苦手なお子さんから大人気で、大人も夢中になる美味しさです。
「子どもが野菜を食べてくれないと悩むお母さんのために考案したレシピです。子どもの感性に響くよう五感へアプローチして、食への興味を持ってもらうことが、野菜ギライ克服への第一歩。このポンデケージョは、小松菜を使っているのですが、茹でることでカサを減らしているのでたっぷり食べられますし、子どもが好きなチーズを加えて食べやすくしています。また、子どもは見た目でも美味しさを感じてくれるので、子どもが好む丸い形にし、青菜が持っている緑色を生かして、野菜の色も楽しんでもらえればなと思っています。小松菜のシャキシャキ感が苦手なお子さんのためにも、フードプロセッサーでなめらかにしたので、青菜感もありません。生地のもちもち食感も楽しくて、普段青菜類を食べない子もパクパク食べてくれます。チーズのタンパク質も摂れるし、食が細いお子さんのご飯がわりにもなりますよ」
材料を混ぜて丸めて焼くだけと簡単なので、お子さんと一緒に作るのもおすすめです。
「混ぜる、丸める、焼く、と生地の変化を楽しめるので、お子さんと一緒に作って、食への興味を持つきっかけになるといいなと思います。本来のポンデケージョは卵が入るのですが、アレルギーのお子さんでも食べられるように入れていません。そのかわり、豆腐やバターを加えて風味をプラスしています。ポイントは、小松菜の水気をしっかり切ること。水分が多いと生地がゆるすぎてまとまりにくいので、気をつけてください。小松菜以外に、ほうれん草やかぼちゃ、じゃがいもを使っても美味しいですよ。ほうれん草は、ゆでたあと水にさらしてアク抜きを忘れずに。トマトなら茹でずにそのまま、トマトの水分量を調整して、耳たぶくらいの生地のかたさにすればいいですね。自由な発想力でいろんな野菜を使って作れば、カラフルですし、お子さんも喜んで食べてくれると思います」