
「生徒の皆さんは、年齢や家族構成、ライフスタイルなど、生活環境はさまざま。ご自宅では皆さんの裁量で必要な部分をピックアップしてきちんと再現できるよう、その指針を示しています。また、通ってくださる生徒さんは、ふだんは忙しく過ごしている方が多いため、この時間がご褒美となり、みなさんが喜んで帰ってくださるような、そんなレッスン内容や進め方、テーブル作りにこだわっています」
手を抜くところは上手に抜き、ポイントはしっかり押さえる
華やかで特別感のあるレッスン空間ですが、澁谷さんの口調は明るく、親しみやすいトーン。初めての参加者が気後れしないようにと、常に気を配っています。また、自宅で生徒が自分で考えて再現できるようにと、ひとつひとつの工程の意味をていねいに伝え、特に重要なポイントは何度も繰り返しレクチャーしています。
「レッスンは楽しく進めるのがモットーですが、重要なポイントはきちんと押さえられているか、丁寧に見ています。たとえば、素材の切り方ひとつとっても、きちんと切るかどうかで味も仕上がりも違ってくる。料理は細かくて見えない部分が仕上がりに大きく響きますし、正しく調理すれば仕上がりは裏切らないということをしっかり伝えたいですね」
家庭料理をベースにしたオリジナルレシピ
生徒からの人気が高く、ほぼ毎年リピートして行われている『ホリデーブランチ レッスン』。秋の開催となった今年の最新版ホリデーブランチメニューの一部をご紹介。
まずは、旬の野菜の濃厚な甘みがたっぷり溶け込んだ、カプチーノ仕立ての「かぼちゃとさつまいものポタージュ」。抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富なカカオニブを散らし、カプチーノ感を盛り上げるコーヒーフレーバーのオリーブオイルを垂らしています。
「マッシュルームとほうれん草のオムレツ ポルチーニソース」は、卵をクレープ状に焼いて、フィリングを見せるプレゼンテーション。ポルチーニソースはバケットでぬぐって最後まで食べたくなるおいしさ。ライムの風味を効かせた「スモークサーモンとキヌア」と共に。
アパレイユに生クリームを使ったリッチな「イングリッシュマフィンのフレンチトースト」。パンケーキのようなルックスで、仕上げにカソナードをふってキャラメリゼし、食欲をそそる焼き色を付けます。お好みのフルーツを添えて、さらに華やかに。