フランスの食文化や語学も楽しく学べる、日本のリトル・フランス
駅から少し離れた杉並の閑静な住宅街に、フレンチスタイルの家庭料理とお菓子教室「ル・プティ・フール」はあります。教室は閑静な住宅街に佇む一軒家で、天井が高く開放感あふれる雰囲気です。主宰している後藤初美さんは大のフランス好きで、美味しくて作りやすい気軽なフランスの家庭料理や毎年訪れているフレンチバスクの料理を教えてくれるだけではなく、旅と料理に特化したフランス語講座、中医学の栄養学と組み合わせたフレンチと薬膳の講座など、従来の料理教室の枠にとらわれない、多角的な面からフランスの魅力を発信しています。
今回は、CPA認定チーズプロフェッショナルの資格を持つ後藤さんならではのチーズ講座、「美味しく食べて学ぶチーズレッスン」にお伺いしました。3年ぶりの開催となったそうですが、定員8名があっという間に満席になってしまった人気の講座です。後藤さんがパリで購入したというフランスのAOCチーズが描かれたクロスを披露しながら、和やかなムードでレッスンスタート!
まずは座学から。日本とフランスで異なるチーズの分類方法、チーズのパッケージの読み方、美味しさを左右するカットの仕方など、知っておけば今後自分でチーズを買うときに理解が深まること間違いなしの基礎知識をわかりやすくレクチャーしてくれました。生徒たちも、真剣な表情でテキストに向き合っていたのが印象的でした。
基礎知識を深めたところで、いよいよお楽しみの実践編へ。10種類のチーズが並ぶ様子は圧巻!見た瞬間生徒さんたちも思わず顔がほころんで、しばらく撮影大会になりました。本日用意したチーズは、ミモレット、カマンベール・ド・ノルマンディ、ブリー・ド・モー、マンステール、クロタン、トゥーレーヌ・サンドレ、コンテ、ボーフォール、ブルー・ドーベルニュ、写真にはありませんがブリアサヴァラン・スペキュロスと、産地も乳種もさまざまなラインナップです。
実食した生徒からは「スーパーで売っているカマンベールと全然違う!」、「いくらでも食べられる!」と感嘆の声があちこちから上がっていました。それもそのはず、飲食店専門の卸から取り寄せたというチーズたちは、クオリティも超一流のものばかり。後藤さんに幅広い人脈があるからこそ実現した講座なのです。
ひとつひとつのチーズについても、味や製法について丁寧に解説してくれます。例えばおなじみのブルーチーズも「少し空気に触れさせておくと、カビが元気になって本来の風味がよみがえりますよ」と、より美味しく食べられるヒントも教えてくれました。