アメリカの本格ベイクを家庭でもっと気軽に
東京・世田谷区の閑静な住宅街で、アメリカ式のベイクを教えている料理家の中村紫乃さん。アメリカンベイクといえば、アメリカ映画やドラマでもおなじみのパイやスコーン、レイヤーケーキ、クッキーなどが頭に浮かびますが、中村さんはこれまで100軒を超える現地のベーカリーを訪ね、そこからヒントを得た今のアメリカのおいしい味を伝えています。
元はフランス菓子職人だったという経歴を持つ中村さんは、従来の素朴さや作りやすさはそのままに、より洗練された味とルックスに仕上げたベイクがお得意。できる限り難しいことは省きながら、誰でも失敗なく作れるレシピには定評があり、生徒の中にはフランス菓子やイギリス菓子を一通り学んだ後、この教室でアメリカ菓子の魅力に開眼したという人も少なくないようです。
「アメリカンベーキングは、家庭にあるような材料で手軽に作ることができます。打ち粉も分量としてカウントされるほど厳密に作るフランス菓子と比べ、多少誤差があってもおいしく焼き上がるので初心者に優しいジャンルとも言えます。また、季節のフレッシュフルーツがふんだんに使われること、そして毎日食べても飽きのこない味わいも魅力です」