
また、「生徒さんたちが自宅でのコーディネートの参考にしやすいように」と、同じテーブルウェアでもクロスやフラワーアレンジを変えることで、毎回異なる印象に仕上げているという西さん。手の届く非日常を演出できる西さん流のテクニックとアイデアが、そこかしこで光っています。
「フランスへの料理留学時代と韓国駐在時代、世界各国の人たちと食卓を囲みました。その経験を通じ、おいしい食事には国境はなく、食にはそれだけの魅力とパワーがあると感じたんです。ここでお伝えするおもてなし料理で、年齢や性別、国籍に関係なく、大切な人たちとの素晴らしい時間を過ごしてもらえたらと思っています」
食材へのこだわりもレッスンで伝授
レッスン中は“料理をおいしくするアイデア”が、西さんの口から次から次に飛び出します。野菜ひとつとっても、おすすめの食べ方はもちろん、食材の組み合わせ、産地の違い、調理法や切り方による食感・味の違いなど、目からウロコの情報が満載で、ひと言も聞き漏らせない! 旬の国産レモンを使ったシトロンコンフィ(塩と砂糖を使ったレモンのシロップ漬け)活用術についても指南。
レストランで出会うようなおもてなし料理
この日のレッスンは、旬の食材を使ったオリジナルフレンチと西さんがセレクトした2種類のワインとのマリアージュを体験できる「グルマンコース」。デモンストレーションと実習を交えたレッスンで、アミューズ、前菜、メイン、デザートのコースを作ります。この日の前菜は2種のサーモンとフェンネルを詰めた「パプリカのルーラード」で、メインは「コック・オー・ヴァン」。
テーブルコーディネートについても賢く学べる
「西先生の料理やテーブルコーディネートの写真をウェブサイトやSNSで見て受講を決めました」という生徒が大半を占めるほど、多くの人の心に響くテーブルセッティングの妙に注目。厳選された食器をベースに、花や小物を季節やシーンによって使い分けて魅せるというスタイル。この日はミモザと流木を取り入れて、春らしさとナチュラル感を演出。
先生はどんな人?
定期的にフランスを訪れ、日本では絵画をはじめとするアートに触れて見聞を広めているという西祐子さん。毎月のレッスン内容は、物語を紡ぐように組み立てているそう。「教室のドアを開けていただいた瞬間から完成した料理を召し上がっていただくまで、一冊の絵本を読む感覚で楽しんでいただけたらと思っています」