特集記事

食卓がワンランクアップするハーブ教室

注目の料理教室
2018年07月19日

料理教室を主宰する先生たちがメンバーの「Kai House Club」には、さまざまな個性を持つ料理家たちが所属しています。毎月一人の先生にスポットを当て、教えている料理のことやレッスン形式などについて、詳しく話をお聞きします。
 

レッスンで学べるのは、前菜2品、メイン、デザートの4品。この日の1品目の前菜は、フランス・ロワール地方の郷土料理・豚肉のリエットを、鶏肉を使ってよりヘルシーに仕上げた「鶏肉のリエット」。鶏肉を香味野菜やハーブと一緒にじっくり煮込み、ペースト状にした保存食で、バゲットやクラッカーに塗って楽しみます。

前菜の2品目は、鮪とカラフルな野菜が2層になった「鮪と季節野菜のタルタル タイム風味のソース」。手の込んだ印象の一皿でおもてなしにもぴったり。レッスンではセルクル(型)を使わない方法や、火を使わなくてもいい食材への代替案も伝授する若井さん。食材や工程を減らしても、おいしさや美的要素はしっかりキープ。

手軽に作れるのに豪華に見える「レモンとハーブの香りを閉じ込めたサーモンのパピヨット」。作り方は、食材をハーブと一緒に紙で包み、オーブンで焼くだけ。ハーブがあれば、いつものレシピにひと手間プラスするだけで、簡単にごちそうが作れるのを実感できるメニュー。

クリーミーなアイスに、はちみつとコンデンスミルクでほど良い甘みを加えた「ラベンダーのアイスクリーム」。ラベンダーのさわやかなアロマが香るアイスは、想像を超える上質な味わい。「アイスにラベンダーを加えたらこんなにおいしくなるなんて!」という驚きの声が必ず挙がる、若井さんの人気レシピのひとつ。

先生はどんな人?


かつては演劇の道を志し、アルバイトとして厨房で働いたことから料理の世界へ。フランスへの料理留学も経験した勤勉な先生です。生み出すレシピにはハーブの癒し効果やデトックス効果を織り交ぜながら、見た目からも元気をもらえるおしゃれな料理を提案。「ハーブをお好きな方は健康志向というタイプが多いので、お料理全体として体にいいものを伝えていきたいですね」

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撮影/井上美野 取材・文/江原裕子

教室主宰者紹介
若井めぐみ(ワカイ メグミ) さん
料理家、ハーバルセラピスト、メディカルハーブコーディネーター、マクロビオティックセラピスト。ホテルやフレンチレストランなどで調理の経験を重ねた後、渡仏。パリのパティスリー「Pain de sucre(パン・ド・シュクル)」にて修業。帰国後、日本の洋菓子店に勤務し、独立。ハーブをテーマにした料理教室「ヴェール エクラタン」を主宰し、おいしくて体にいい料理を追求している。

SCHOOL INFORMATION
名称: Vert éclatant (ヴェール エクラタン)
エリア: 東京都 文京区
特徴: ハーブを使った料理やお菓子、ドリンクのレッスン。最大4名の少人数制で、テーマは月替わりの単発レッスン。前菜2品、メイン、デザートの4品を、実習形式で学べる。また、不定期でハーブ農場見学やバーベキューなどのイベントも開催。
URL: http://www.vert-eclatant.com/