
今回、「Kai House Club」会員であり、『ELLEグルメ』公認料理家「エル・グルメ フードクリエイター部(以下FCC)」の部員たちが駆け付けたのは、ARTISANと食べる人をつなげ、旬の食材を扱う店。東京・溜池山王駅から徒歩すぐの、アメリカ大使館の目の前という一等地に誕生した一軒家のレストラン「The ARTISAN TABLE・DEAN & DELUCA(アーティザンテーブル・ディーン&デルーカ)」は、エグゼクティブシェフの秋山直宏さん(写真上奥)の食材へのこだわりとセンスをたっぷりと生かした料理の数々を、さまざまなワインやドリンクと共に楽しめる店です。友人との食事やビジネスランチ、大切な日のディナーからスペシャルイベントのために貸切るなど、使い方は多彩。さらに、ニューヨーク発祥の食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」が新たなスタイルで展開する店とあって、通常の食事はもちろんですが、空間や器の使い方も注目したい要素が満載です。
今回イベント会場となった2階は、ふだんはディナータイム営業がメインですが、こういったクローズドなイベントをはじめ、ワークショップやパーティーなどでの利用も可能という楽しく心地よい空間。この日の料理も、レストラン自慢の美しい日本の作家たちによる器に盛られてサーヴされました。
さて、この日のランチイベントにはあるテーマがありました。それは、カカオは料理に使う食材としても楽しめる、という新たなトレンド。昨今、東京や世界のガストロノミーレストランでもちらほら見られるようになった「カカオ料理」ですが、上質でピュアなカカオ自体がまだまだ入手困難な食材であるため、「お菓子やパン作りにチョコレートを使うことはあっても、料理にはまだ……」という人も多いことでしょう。しかし、実はそれほどハードルが高いことでもなく、要は、使うチョコレートを選び食材との相性を考えることによって新しい“調味料”としてカカオは使えます。
今回、秋山シェフは料理へのアレンジについて教えてくれましたが、もうひとつ大切なカカオの話をしてくれたのが、日本上陸以来大人気のチョコレートブランド「DANDELION CHOCOLATE(ダンデライオン・チョコレート)」です。チョコレートメーカーである伴野智映子さん(写真上)が語る、ダンデライオン・チョコレートのポリシーは3つ。カカオ豆からチョコレートバーが出来るまでのすべての工程を一つの作業所で完結させている「Bean to Bar」スタイルであること。すべての工程が手作業で行われるこだわりの詰まったチョコレートである証「Small Batch」であること。そして、材料にはカカオ豆とオーガニックのきび砂糖のたった2種類しか使わない「Two Ingredients」というこだわりです。