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フォションに学ぶ カカオを使う料理

イベント
2019年03月12日

料理教室を主宰する料理家たちが所属する「Kai House Club」。会員になると、料理家にとって役立つ楽しい特典があります。さらに、フード関連のメディアや企業との共同プロジェクトもあり、そのなかのひとつがフードマガジン『ELLEグルメ』(ハースト婦人画報社)とのコラボレートによって運営されているクラブ内組織「エル・グルメ フードクリエイター部(FCC)」。現在約100名の料理教室主宰者たちが活躍する“部活動”で、「Kai House Club」に所属し、なおかつ『ELLEグルメ』でのメディア活動も行う精力的な料理家たちが、セミナーやイベントなど、さまざまな企画に参画し、見聞を広めています。今回は、東京・日本橋「FAUCHON LE CAFÉ(フォション ル・カフェ)」で開催された「ショコラテイスティングイベント」をレポートします。
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3品目の「ミルクショコラ」は、甘さを抑えたクリーミーなミルクチョコレートで、上質な甘味と苦味のバランスが絶妙。フォション認定のダージリン茶葉の味と香りをとじ込めた紅茶のリキュール「フォション ティーリキュール」との2つの甘味を楽しむ共演は、女性たちの支持率が高いそうです。

4品目は、アーモンドとヘーゼルナッツのプラリネに、刻んだアーモンドをからめ、スイートチョコレートでコーティングした、ドウビネーシェフ考案の「キューブショコラ」。ベルガモットが優雅に香る「フォション アールグレイ」を合わせた王道のペアリングで、ショコラの酸味が際立ちます。
最後の2品は2種の板チョコ。「タブレット ショコラ(ミルク)」は、ミルクチョコレートにクルミ、アーモンド、ピスタチオをトッピングした、ナッツの香ばしい風味と食感を楽しめる一枚で、ピーチやザクロをブレンドしたフルーティーな「フォション エキゾチックブレンドアイスティー」を。スイートチョコレートに、カカオ豆、ラズベリークリスピー、パッションフルーツクリスピーをトッピングした「タブレット ショコラ(スイート)」には、白ワインにカシスリキュールを加えたカクテル「キールロワイヤル フォション」を。カカオとフルーツ、複数の果実のハーモニーを体感しました。

テイスティング中は、シェフたちのトークに真剣に耳を傾け、写真やメモで記録を残しながら、チョコレートとドリンクのペアリングを1組ずつじっくりと味わっていたFCC部員たち。終了後に設けられたシェフとのディスカッションタイムでは、空気が一変し、活気あふれるトークが繰り広げられました。参加者の中には、フランスでの料理留学や就業経験をもつ料理家もいて、シェフたちとフランス語で会話する姿も。熱心な料理家たちからの質問を受け、シェフたちも「大変刺激を受けた」とご満悦。

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写真/大木慎太郎  取材・文/江原裕子

講師紹介
Francois Daubinet (フランソワ・ドウビネー)さん(左)
フランス・ティオンビル生まれ。最高峰の職人養成機関「コンパニョナージュ」で8年間教育を受けた後、ニューヨークにて研鑽を積む。フランスに帰国後は、「ホテル ドゥ クリヨン」や「ホテル プラザ アテネ パリ」で腕を磨き、「ミシャラク・マスタークラス」のオープニングをサポート。「タイユヴァン」を経て、2017年7月にフォションのエグゼクティブ ペストリーシェフに就任。
 
Anthony Stettler(アントニー・ステットレー)さん(右)
フランス東部ロレーヌ生まれ。「ラ・ロシェル」の製菓・調理学校を卒業後、フォーシーズンズ パリの「ジョルジュ・サンク」、「タイユヴァン」、フィリップ・コンティシーニの元でパティシエの経験を積む。2004年に来日し、「ピエール・エルメ」、「ラ トゥール ダルジャン」、「パーク ハイアット 東京」などを経て、2014年にフォション日本デベロップメントシェフに就任し、現在に至る。

「FAUCHON LE CAFÉ(フォション ル・カフェ)」
東京都中央区日本橋2-4-1 日本橋高島屋S.C. 本館ガレリア 1F
tel. 03-5542-1570
>>FAUCHON Facebook

Information

「Kai House Club(カイハウスクラブ)」
 
正式名称は「Kai House Culinary Artist Club(カイハウス・カリナリーアーティスト・クラブ)」。貝印が運営する“料理家のコンシェルジュ”をコンセプトとしたメンバーズクラブ。さまざまな特典があり、今回ご紹介の「Kai House Club」主催のイベントやセミナーへの参加など、料理家に役立つ情報や経験が満載。入会資格は「現在、定期的に料理教室を主宰していること」。