成功する料理家になる PR資料作成術

スキルアップ

料理の楽しさやテーブルコーディネートの大切さを説くのは大の得意なのに、いざ「自分をPRしてください」と言われたら何を話していいのかわからなくなるという料理家、実はあなただけではありません。ディベートやプレゼンテーションの経験が少ないフリー稼業だと、意外に多いものです。ましてや、自分を売り込むための資料を作成だなんて、何から手を付けていいものやら……。今回はそんな「売り込みベタ」な人にすぐに役立つ、ビジネスのための資料作りについてお伝えします。

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2019年01月11日

ライバルの中から選ばれるための売り込み資料作りについて、具体的に考えてみましょう。案件は目の前にあって、しかも早々に提出が求められているとき、どうするのが正解でしょうか? 実は「いきなり着手は厳禁」です。つまり、パソコンに向かってまずは自分の経歴を書き始めて、というようなことにでは、あまり意味がないということ。

期日も迫っていてそんな悠長に構える余裕がどこにあるのか、と思う人も多いかもしれませんが、ここはグッとこらえてしっかり考える作業から始めてみましょう。何について考えるかというと、自分についてです。パソコンはいったん脇に置いて、準備するのは紙とペン。思考を落ち着かせるために必要であれば、熱いお茶もポットで用意した方がいいかもしれません。そのうえで、フリースタイルで構わないので、下記の項目について考えて好きなように紙に書き出してみてください。

資料作りのコツ1 その仕事で求められている要素はなに?

売り込みのための資料、となると、とかく自分を表現することにばかり気をとられてしまうのが人の常ですが、成功する人はまず「相手の利点」から理解しようと試みるといいます。この場合であれば、このプロジェクトになぜ料理家が求められているのかを徹底的に考えてみること。イベント開催のための集客が目的なのか、新製品開発のためのご意見番として料理家が必要なのか、料理経験のない男性が主体のプロジェクトで料理がテーマになっていてクライアントが手も足も出ない状態であるのか、などをプロファイルすることによって、自分が最もアピールすべきポイントが見えてくるはずです。

資料作りのコツ2 見ず知らずの相手に納得してもらえる具体的なセールスポイントは何?

次に考えなければならないのは、実際にクライアントに会う前に相手の手に渡ってしまうこの「売り込み資料」に、どんな内容を載せると最大限の力を発揮するだろうかという点です。魅力的だと言われるその笑顔も料理教室の生徒から愛される屈託のなさも、ここには掲載することができません。また、仕事に対する思いはあふれるようにあるものの、ビジネスの場で提供する資料であれば、あまり感情的な応募動機を記すのは得策ではありません。……となると、提出書類に記載して正解なのは、見ず知らずの誰が読んでも「この料理家は実力があって信頼できそう」と思えるような、具体的な事項です。クライアントの目的がイベント開催の集客であれば、「料理学校での客員講師を長年務めているので、生徒や卒業生にも呼びかけができる」ということが評価されるかもしれません。健康長寿を狙う新しい食品開発のために料理家の意見が聞きたいということであれば、昔取得した「管理栄養士資格」はおそらく、抜群の効果を発揮することでしょう。具体的であり客観的な評価であること、相手にとってメリットになること、の2点を念頭に、短くまとめるのがポイントです。

資料作りのコツ3 説得するために添付するべき資料は何?

文章やデータだけの売り込み資料は間違いではありませんが、さらにここに添えられる効果的な添付資料がないかも考えてみましょう。今回の案件に共通点が感じられるような過去の事例写真や、自身の著書や制作物で案件に通じるようなタイプのものがないか、記憶の洗い出しをしてみてください。

 

いざ、着手。A4横書きが基本フォーマット

じっくり熟考した上で完成させた手書きの草案を元に、今度は誰もが閲覧しやすいよう、プロフェッショナルな資料作りに着手しましょう。資料のフォーマット形式に決まりはありませんが、相手が企業やメディアであることを前提に考えるなら、提案書やプレゼン資料などはA4横書きにするのが現状では一般的です。パソコンで作成する際はさまざまな文書形式が選べますが、これも最も一般的で誰でも手軽に見やすいことを考えるとPDF形式にまとめるのが無難です。内容についてたっぷり考慮したものであれば、多少見た目が無難であっても問題ありません。逆に、多色使いで飾りたてた文書であったりすると、仕事を任せるのに不安を抱かせてしまうことにもなりかねません。

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写真/Unsplash

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