
自分のための地図作りはまだ続きがあります。自分の名前の上のエリアには「自分と似たような状況でありながら成功していると思えるライバル料理家」の名前を書きます。マウンティング活動っぽくてなんだか嫌だわと思うかもしれませんが、あくまでも自分のビジネスバリューを自分で認識するための作業なので、それほど深く考え込む必要はありません。先ほど書き入れた右上や右下の「雲の上の人」との間にも段階別に「このくらいであれば目指せるかも」と思う料理家名を書き入れていくと、なおさら地図はリアルなものになります。
出来上がったら、再度眺めてみてください。これまでむやみやたらにまぶしく思えた「雲の上の人」たちも、目指したいかそもそも眼中にないのかを考えることで、自分が目指している方向を知ることができます。そして近いところにいるライバルたちこそ、マーケティング業界で言うならコンペティターの存在。彼らが持っていて自分にないものを考えていくと、五里霧中で努力するのではなく、具体的に何がどのくらい足りないかが感じられると思います。
自分マーケティングのための策 2. やりたい仕事とそうでないことも地図にしてみる
次に人名マップと同様にして、右上には「やってみたい仕事」を、右下には「こんな状況は目指していない」と思うことを箇条書きに書き入れてみてください。いずれも、なるべく具体的に書くことが大事です。人によっては大変魅力的かもしれないが自分にはそれほど意味がないこともあるかもしれません。はるか彼方にあると思える事項はなるべく端に書き入れ、「これならすぐに仕事がくるのではないか」と思うことは、現地点に近いところに書き入れてみましょう。
料理家の仕事はあまりにも多岐にわたりますが、大きく分けると「教室運営」「メディア露出」「企業との仕事」に分けられます。下記の中から、参考にしてみてください。
<教室運営>
- 生徒数を月間●人に増やす
- 月間●回はレッスンを開催する
- スタッフを雇って規模を大きくする
- 複数カ所で料理教室を開催する
- 企業や団体などでも教室を開催する
- コースやクラスの幅を増やす
- 教室収入を年間●万円以上にする、など
<メディア露出>
- 料理本を出す。できれば●冊くらいは出したい
- 雑誌に登場したり連載を持ちたい
- 新聞に出たり連載を持ちたい
- テレビに出たい
- SNSでプレゼンスを上げたい(インスタグラムのフォロワー数●人以上になるなど)
<企業との仕事>
- 調理道具や器、調味料や食材などで、企業と共同開発商品を作りたい
- 企業主催のイベントで講師を務めるようになりたい
- 企業のアドバイザーを務めたい
- 地方自治体と食を通じて仕事がしたい
- レストランやホテルの監修を手掛けたい
- ブランドの食事会やイベントに招かれるようになりたい