ししゃものエスカベッシュ

料理教室を主宰する人気料理家の「とっておきの一皿」をご紹介する連載。教室でも生徒さんから大好評だったオリジナルレシピや、自身にとっても思い入れの深い一品をお届けします。毎日の食卓からおもてなしにまで活躍する、季節感やトレンドを感じられる自慢の味をぜひ試してみてください。

夏にぴったり!ししゃもを揚げて、マリネ液に漬けるだけの簡単レシピ

家庭料理教室「Smile Kitchen八千代中央」を主宰する仲野香織さんが教えてくれたのは、蒸し暑い季節のおもてなしにも重宝する「ししゃものエスカベッシュ」。

「生徒さんから、初夏から夏にかけておすすめのパーティメニューを教えてほしいと言われて考案したメニューです。しかも、“安くて簡単で見栄えがするもの”というリクエスト付き。そこで、季節的にさっぱりしたものがいいなと思って、お酢が入ってさっぱりいただけるエスカベッシュに。魚は、身近なスーパーで手に入る、下ごしらえの手間がいらないししゃもを使うことで、前日から用意しておける気持ちの余裕もプラスしました。料理が苦手な方も作りたくなる&作れるが教室のモットーなので、ししゃもは揚げ焼きにすることでハードルを下げつつも、コクのある味わいは両立させました。たっぷり入れた野菜が、見た目の豪華さに一役買っています」

美味しく作るポイントはありますか?
「醤油は、オリーブオイルとの相性が良い薄口醤油がお勧めです。濃口醤油だと、ちょっと風味が強すぎるのと色味も変わってしまうので、注意してください。野菜は、生で食べられるものなら何でも合うので、お好みの野菜でアレンジを。食感のアクセントになるセロリは、苦手でなければぜひ。生徒さんからも、“すごく美味しい”、“ししゃもがパーティの主役になるなんて!”と喜んでいただけた自慢の味なので、お試しくださいね」

和のイメージが強いししゃもが、おしゃれなパーティメニューに。あとは、チーズや前菜を添えたら、素敵なおもてなしテーブルが完成!大人同士の集まりには、よく冷えた白ワインで乾杯すれば、暑い季節も涼やかに。

2023年06月6日

レシピ作成
仲野香織さん
調理時間
30分 ※内準備時間0分

材料4人分

ししゃも
20尾
セロリ
1本
紫玉ねぎ
1/2個
パブリカ
1/2個

(A)

大さじ6
薄口醤油
大さじ3
砂糖
小さじ2
オリーブオイル
大さじ2
薄力粉
適量
揚げ油
適量

手順

  1. 1

    セロリは、縦に5〜6cm長さに切ってから、薄く細い千切りにする。紫玉ねぎとパプリカは薄くスライスする。

  2. 2

    ボウルにAを混ぜ合わせて、 1の野菜を漬け込む。

  3. 3

    ししゃもは、キッチンペーパーなどで水気を拭き取る。薄力粉をつけ、余分な粉を落とす。

  4. 4

    フライパンにししゃもが半分つかる程度の揚げ油を注いで180℃に熱し、3を入れる。片面がこんがりしたらひっくり返し、全体がこんがりするまで揚げる。バットなどに揚げたししゃもを並べ、 2の具材をのせ、冷蔵庫で1~2時間冷やす。

撮影/佐藤朗 スタイリング/綱渕礼子 取材・文/岡井美絹子

PROFILE
仲野香織さん

料理が苦手な人のための笑いが絶えない家庭料理教室「Smile Kitchen八千代中央」主宰。手に入りやすい食材を使い、簡単なプロセスで作れる和洋中の家庭料理が学べます。料理教室のほか、企業のレシピ開発も手がけています。レッスンは6,500円〜。申し込みは公式LINEから。

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