料理教室を主宰する人気料理家の「とっておきの一皿」をご紹介する連載。教室でも生徒さんから大好評だったオリジナルレシピや、自身にとっても思い入れの深い一品をお届けします。毎日の食卓からおもてなしにまで活躍する、季節感やトレンドを感じられる自慢の味をぜひ試してみてください。
スパニッシュ仕立ての“こんにゃく”が新鮮!あっと驚く食感を楽しんで
食品や調味料を無駄にしない、サステナブルな料理教室「サステナブルクッキング」を主宰する佐々木綾子さんに、秋にぴったりのユニークな料理を教えてもらいました。
「秋に旬を迎える蓮根と、煮物に使うことが多いこんにゃくを使ったアヒージョです。意外な組み合わせだと思いますが、こんにゃくはオイルで煮ることで、まるで貝のような食感に、蓮根は蒸すことでもっちりとした食感に。ホームパーティでも大人気のメニューで、煮立てておくとしばらくはグツグツしているので、そのままテーブルに出しても見栄えがします」
美味しく作るポイントはありますか?
「オイルに入れたにんにくは、強火ではなく、弱火で加熱してじっくりと香りを立たせることが大切です。醤油を加えて、にんにくに味を染み込ませることで、日本人の舌に合う和のアヒージョになります。こんにゃくは、甘みが多少ついても問題ない料理の場合、砂糖で揉み込めばアク抜き完了です。根菜を余らせる方も多いと思いますが、1日ほど日持ちしますのでまとめて蒸しておくのがおすすめですよ。蓮根はもっちりとした食感になって食べやすくなり、甘みも増すので、ぜひ試してみてください」