こんにゃくと蓮根のアヒージョ

料理教室を主宰する人気料理家の「とっておきの一皿」をご紹介する連載。教室でも生徒さんから大好評だったオリジナルレシピや、自身にとっても思い入れの深い一品をお届けします。毎日の食卓からおもてなしにまで活躍する、季節感やトレンドを感じられる自慢の味をぜひ試してみてください。

スパニッシュ仕立ての“こんにゃく”が新鮮!あっと驚く食感を楽しんで

食品や調味料を無駄にしない、サステナブルな料理教室「サステナブルクッキング」を主宰する佐々木綾子さんに、秋にぴったりのユニークな料理を教えてもらいました。

「秋に旬を迎える蓮根と、煮物に使うことが多いこんにゃくを使ったアヒージョです。意外な組み合わせだと思いますが、こんにゃくはオイルで煮ることで、まるで貝のような食感に、蓮根は蒸すことでもっちりとした食感に。ホームパーティでも大人気のメニューで、煮立てておくとしばらくはグツグツしているので、そのままテーブルに出しても見栄えがします」

美味しく作るポイントはありますか?
「オイルに入れたにんにくは、強火ではなく、弱火で加熱してじっくりと香りを立たせることが大切です。醤油を加えて、にんにくに味を染み込ませることで、日本人の舌に合う和のアヒージョになります。こんにゃくは、甘みが多少ついても問題ない料理の場合、砂糖で揉み込めばアク抜き完了です。根菜を余らせる方も多いと思いますが、1日ほど日持ちしますのでまとめて蒸しておくのがおすすめですよ。蓮根はもっちりとした食感になって食べやすくなり、甘みも増すので、ぜひ試してみてください」

ヘルシーなおつまみメニューが食べたい時に重宝する、和のアヒージョです。醤油とにんにくの風味が食欲をそそり、オイルも美味しいので、パンにつけてお召し上がりください。スパークリングワイン(赤の微発砲ワインのランブルスコ等)と一緒に、秋の夜長を楽しみましょう。

2023年10月12日

レシピ作成
佐々木綾子さん
調理時間
20分 ※内準備時間0分

材料4人分

にんにく
3片
イタリアンパセリ
1枝分
ミニトマト
4個
生芋こんにゃく
1/2丁
砂糖
小さじ1
蓮根
70g
オリーブオイル
75cc
赤唐辛子
1本
醤油
小さじ1
適宜
チリペッパー(または一味唐辛子)
少々

手順

  1. 1

    にんにくはみじん切り、イタリアンパセリは粗く刻む。ミニトマトは縦半分に切る。
    生芋こんにゃくは、スプーンで2㎝角にちぎり、砂糖をかけて揉み、アク抜きをして水気をふき取る。蓮根は皮付きのまま、蒸気の上がった蒸し器で10~15分蒸し、生芋こんにゃくと同じくらいの大きさに切る。

  2. 2

    フライパンにオリーブオイル、にんにく、赤唐辛子を入れて火にかける。にんにくから泡が出てきたら弱火にし、にんにくの香りをじっくり出す。唐辛子は、色鮮やかになったらいったん取り出しておく。にんにくの香りが出たら醤油を回し入れ、にんにくに吸わせる。

  3. 3

    2に1の生芋こんにゃくと蓮根を加えて温める。こんにゃくが芯まで温まってプリっとしてきたら、ミニトマトを加えてひと混ぜし、味をみて、塩、チリペッパー(一味唐辛子)で味をととのえる。

  4. 4

    温めた器に盛り、イタリアンパセリを振る。

撮影/佐藤朗 スタイリング/綱渕礼子 取材・文/岡井美絹子

PROFILE
佐々木綾子さん

サステナブル料理教室「サステナブルクッキング」主宰。環境負荷のかからないレシピ提案が得意。レシピ開発やレストラン関係の商品開発、サステナブル関係の仕事やコーディネートも行う。現在はリクエストレッスンのみ受付中。お問い合わせはHPから。

HP:https://www.ayakosasaki.com/
Instagram:https://www.instagram.com/ayaco.ssk/