手軽で簡単「ぎせい豆腐」

料理を職業にしているプロフェッショナルたちに、レシピの極意を教わる連載。料理教室を主宰する「料理の先生」に聞き、リクエスト率ナンバーワンの人気レシピを紹介します。おいしさはもちろんのこと、生徒たちに愛される理由が満載のひと皿に隠れた秘密を探ります。

料理初心者から上級者にも絶賛される、失敗のない卵料理

レッスンを開始したばかりの料理初心者としては、「誰もが知っている定番料理くらいはマスターしたい」という思いを持つ人も多いようです。しかし、だし巻き卵や伊達巻など、実は簡単そうで意外に難しいもの。

「どんな方でも失敗なく作れて、老若男女に愛される卵料理『ぎせい豆腐』は、今や私の教室の人気レシピです」と話すのは、横浜・元町で料理教室を営む橋本美樹子さん。特に、彩りが美しく野菜がたくさん入っていることから、「親戚が集まる席で大変喜ばれた」「野菜嫌いの子供が残さず食べる」など、うれしい声が続々なのだとか。

難しそうに見えて実は、具を混ぜて型に入れ、オーブンで焼くだけという簡単さ。菜の花やゆり根など、季節に合わせて具を変えれば、“和風フリッタータ”として、アレンジが広がりそう。ふだんの食卓はもちろん、おもてなしやおせちにも使える便利さも魅力です。

完成した「ぎせい豆腐」。簡単に仕上がるとは思えないほど、美しい見た目が特徴です。

ポイントは、必ず豆腐を水切りしておくこと。橋本さんは、水切りをする際、貝印の「ミート&ベーコンプレス」を愛用しているそうです。また、直火で焼くのではなく、オーブンで焼くのもポイント。焦げることがなく、側面の色もきれいに仕上がるのだとか。料理に使用した貝印の卵焼き器「o.e.c.卵焼き器」は、そのままオーブンに入れられるので便利。フッ素樹脂加工の仕上げで仕上がりが美しく、きれいな形に焼きあがります。

 

見た目も美しい具だくさんの卵料理。 難しそうに見えるけど、具を混ぜて、型に入れてオーブンで焼くだけ! 菜の花や、ゆり根など季節によって具を変えれば、和風フリッタータとして、アレンジが広がりそう! いつもの食卓はもちろん、おもてなしやおせちにも使える便利レシピ!

2018年04月1日

レシピ作成
「元町エムズキッチン」橋本美樹子さん
調理時間
30分 ※内準備時間0分

材料4人分

豆腐(木綿)
1/2丁
5個
だし
50cc
しめじ (石づきを切り落とし、手でほぐしておく)
1/2パック(50g)
三つ葉(3cmのざく切り)
1束
にんじん(皮をむいて千切り)
3cm分
小さじ1
適宜

A

砂糖
大さじ1
小さじ1/3強
薄口しょうゆ
小さじ1
白だし
小さじ1

手順

下準備

  1. 1

    オーブンを180℃に予熱しておく。

作り方

  1. 1

    豆腐は、キッチンペーパーで包み、皿などで挟んで軽く重石のせ、水切りをしておく。

  2. 2

    ボウルに1の豆腐を入れてつぶし、卵とだしを入れてほぐす。さらにしめじ、三つ葉、にんじん、Aの調味料を入れて混ぜる。

  3. 3

    卵焼き器(または耐熱皿)にサラダ油適量を薄く塗り、2の卵液を流し入れる。オーブンに入れて20〜25分焼く。途中焦げそうになったら、アルミホイルをかぶせる。器をゆすり、卵が固まっていたら完成。中心部分が多少半熟の状態でも、オーブンから出してアルミホイルをそのままかぶせておけば、余熱で固まる。

撮影/橋本美樹子

PROFILE
橋本美樹子(ハシモト ミキコ)さん
熊本県出身。幼い頃から母と台所に立ち料理の基礎を学ぶ。OL時代に「アロラインド料理学院」にてレヌ・アロラ氏からインド料理を学び、ディプロマを取得。以後、エスニックや各国料理へと分野を広げる。身近な食材や野菜を活用したレシピも多数作成し、多方面から好評を得ている。食品衛生責任者。

LESSON INFORMATION
教室名:元町エムズキッチン
横浜市・元町にある料理教室。ふだんの食卓にぴったりの家庭料理から、おしゃれな洋食、インド、エスニック料理など、幅広いジャンルから好きなレッスンが自由にチョイスできて人気。どの料理も身近な材料で作れ、自宅でも気軽に作りたくなるレシピが中心。開催日数も多く、忙しい人からも支持されている。また、2,000本に及ぶトマト栽培を行った経験から、野菜をたっぷりと使うメニューも充実。
エリア:神奈川県横浜市
URL: http://www.mskitchen.jp