毎日食べても飽きないポルトガルの家庭料理
地元の食材や伝統料理を大切にし、本来の食文化を守るスローフードの概念が根付くポルトガル。そんなポルトガル料理の魅力を伝える東京・富ヶ谷のレストラン「クリスチアノ」のオーナーシェフ・佐藤幸二さんに教わるポルトガル料理の第2弾。今回は、ポルトガルの国民食として日本でもその名が浸透しつつある「バカリャウ」を使った卵焼きを学びます。
「バカリャウ」は塩漬けにしたタラの干物で、ポルトガルをはじめヨーロッパ各地で広く愛されています。今回作る「バカリャウ・ア・ブラッシュ」は、ほぐしたバカリャウとフライドポテト、玉ねぎを卵でとじたポルトガルの定番料理。シンプルながら具材のうま味がしみ渡る、ごちそう感たっぷりの卵焼きです。
卵は半熟に仕上げるのが鉄則
具材のじゃがいもは、少し太めの千切りに。千切り器があると便利ですが、市販のファストフードのフライドポテトで代用してもOKです。
日本ではバカリャウを入手しにくいため、干しダラで代用します。うま味を補うため、調味料にナンプラーを加えるのが佐藤シェフ流。
卵は最後に加え、固く焼かずに半熟に仕上げるのがこの卵焼きのポイント。割り入れた卵は手早く全体に絡め、10秒ほど経ったら火から下ろし、それ以降は余熱で火を通しましょう。お好みでマッサ・デ・ピメンタオン(赤パプリカペースト)を掛けてもおいしくいただけます。