料理教室を主宰する人気料理家の「とっておきの一皿」をご紹介する連載。教室でも生徒さんから大好評だったオリジナルレシピや、自身にとっても思い入れの深い一品をお届けします。毎日の食卓からおもてなしにまで活躍する、季節感やトレンドを感じられる自慢の味をぜひ試してみてください。
ジャムのさわやかな甘みで上品な味わいに
料理教室「Manami’s Kitchen」を主宰している岩田 麻奈未さんに、レッスンでも人気の「イワシの黒酢炒め」を教えていただきました。
「2月の節分に玄関にメザシを飾る風習があることから、毎年1月のレッスンではイワシを使ったお料理を紹介しています。イワシは手開きできて使いやすく栄養も豊富なので、たくさん食べていただきたい食材のひとつ。甘さは砂糖やみりんではなく、柚子ジャムでつけているので、フルーティさもあって子どもも喜んでくれます。酢豚のイワシ版、といったイメージでしょうか」
美味しく作るコツやアレンジ方法があれば教えてください。
「難しいことは特にないのですが、玉ねぎやパプリカは強火ではなく、じっくり炒めた方が甘みが引き出されると思います。野菜はお好みでアレンジしていただいてもいいですが、イワシが柔らかい食感なので、歯応えがあるブロッコリーやアスパラガスなどの野菜が合うと思います。ジャムは、柑橘系のマーマーレードやラズベリーでもOK。冷蔵庫の片隅で眠っているジャムがあれば、試しに使ってみてください。ジャムのフルーティな甘さのおかげで、中華っぽくなりすぎず、華やかな印象にしてくれると思います。翌日も味が染み込んでさらに美味しくなっているので、多めに作るのもおすすめです」