話題の料理の作り方、おいしい食べ方をお伝えするこちらの企画。今月は、気温がグングン上がるこれからのシーズンにぴったりな冷菓を作りましょう。
ロゼスパークリングと一緒に食べたい大人のゼリー
デザートに旬があるとすれば、つるんとしたのどごしのゼリーを一番おいしく食べられるのはやっぱり夏。今回は、おしゃれでフォトジェニックなレシピ本として話題の『果汁、果肉を詰め込んで。~果物と野菜のゼリー』(グラフィック社)の著者で、フードスタイリスト&フードコーディネーターとして活躍する袴田尚弥さんに、店頭に並びはじめたスイカを使ったゼリーの作り方を教わります。
こちらの本で紹介されているゼリーの特長は、果物や野菜そのものを器にしていること。実った果物や野菜のイメージはそのままに、袴田さんらしい美しい色合いのシンプルシックな世界観が投影されています。また、ゼリー液は果肉や果汁などを余すところなく使って作られていて、香り豊かな果物や野菜を丸ごと味わえる大人のための贅沢なゼリーに仕上がっています。
ゼリー液のベースとなる果汁は、スイカの果肉を濾して作るから純度100%。果肉は皮からすべてくり抜かずに少し厚めに残し、スイカのシャリシャリ感とゼリーのプルプル感を同時に楽しみます。
ゼリーの凝固剤には、常温で固まり、ゼラチンや寒天よりも透明度の高いアガーを使用。でき上がったゼリーは型崩れしにくく、持ち歩きしやすいのでギャザリングのデザートにもおすすめです。
ゼリー液は、果肉をくり抜いた部分が完全に満たされるまで、スイカの器に流し入れます。種に見立てたブルーベリーも加えて、よりリアルにスイカを再現しましょう。