メディアやSNSでやたらと名前を聞く話題の料理のレシピを、第一人者に教わります。自分で作れると、楽しさも倍増! 何度も試したくなるトレンドレシピをご紹介。
美しい断面は、ていねいな手仕事が決め手!
テレビや雑誌、SNSなどで話題になったレシピを、その道の第一人者が直々に伝授する新連載がスタート。第1回目は、フランス生まれのザ・“萌え断”スイーツ、「ガトー・インビジブル」を、『ガトー・インビジブル ― 果物や野菜のスライスを重ねた美しい断層のケーキ』の著者で、菓子・料理研究家の若山曜子さんに教えてもらいました。“見えない=インビジブル”という名の由来は、「生地が見えないほど具材がたっぷり」「フルーツや野菜と生地が一体化して具材が見えなくなるため」「焼き上がりのルックスからは手の込んだ層が見えないから」など諸説ありますが、焼いてカットした断面を見ればその魅力は一目でわかるはず!
薄くスライスして生地をからませたフルーツや野菜を、型の中にていねいに並べて焼き上げる、シンプルながらも美しいガトースイーツ。難しいテクニックいらずで、具材の種類や組み合わせを変えればアレンジは無限大! フレッシュな具材をたっぷり入れて少ない生地で焼き上げるので、ヘルシーなのもうれしいポイント。
下準備として、型よりも両端が1~2cmずつ出る長さに細長く切ったオーブンシートを敷く。このひと手間で焼き上がった後に型からきれいに取り出すことができる。
りんごはできるだけ均一な薄さになるようにスライスする。スライサーを使うと、作業がスムーズになるうえ、厚みも揃いやすいので便利。りんごの品種は、紅玉やジョナゴールドなどの果肉が硬いタイプがおすすめ。
焼き上がりをカットしたときの断面を意識しながら、具材をなるべく均等に型に敷き込んでいく。スライスしたりんごは、必ず同じ向きにして並べること。この工程を丁寧に行うことで、仕上がりがより美しくなる。