
話題店や人気レストランのシェフ、料理人の方たちに、得意料理を教えてもらう特別連載。プロならではのレシピや作り方のポイントを学んでいきましょう。
>>「第1回・シュークルート」のレシピはこちら!
>>「第2回・タルトフランベ」のレシピはこちら!
メインにも付け合わせにも。アルザス風パスタ。
高い調理技術を用いて生み出される複雑な味わい。そんなイメージのあるフランス料理にあって、素朴なフランスの地方料理として親しまれているのがアルザス地方の郷土料理。今月は、アルザス料理とワインを専門とする東京・浅草橋の「ブラッスリー ジョンティ」の斉藤光さんに、アルザスを代表する料理を習っています。
最終回のお料理は、もちもち食感がクセになるアルザス風パスタ「スペッツェル」。生地のベースは強力粉と卵、そしてビール。また作り方が特徴的で、できた生地を穴から通して湯に落とし、成形とゆで上げを一連の工程で行います。
重力で成形! 手軽に作れるもっちり生パスタ
生地作りでは大きめのボウルを使い、材料を入れてホイッパーでよく混ぜ合わせましょう。ビールを加えることで、深い味わいに。
できた生地は穴の開いた器具に流し入れ、穴から鍋の中に落とし、そのまま茹で上げます。現地には穴の開いた専用器具があるそうですが、目の大きいザル、焼き網、水きりラックなどで代用できます。
生地のかたさと適度な穴の大きさ、重力により、穴を通った生地はそのままショートパスタに。わずかに塩を加えてたっぷり沸かしたお湯に落とし、茹でましょう。
生地が表面に浮いてきて、1~2分経ったらスペッツェルの完成! 冷水にとって生地をしっかりしめましょう。今回ご紹介いただいたトマトソース以外にも、さまざまな具材やソースと相性のいいパスタです。